私 が 、し っ か り し な き ゃ 。【冨 岡 義 勇】

25.しっかり ページ26

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冨岡 side





俺たちは、俺と炭治郎、胡蝶と嘴平、宇髄と我妻、煉獄と不死川、時透と悲鳴嶼さん、甘露寺と伊黒の6組に別れて最近獏が出没したと噂されているここら一帯を探すことにした。



しばらく夜の森を走っていると、ふと炭治郎がピクリと立ち止まった。





「どうした」



炭治郎「怪しい臭いがします。悪夢みたいな苦い臭いが」





炭治郎はその方向に俺を手招きして木陰に隠れた。



炭治郎の指さす方向をそっと除き見ると、真っ黒な西洋のシャツにスーツ、真っ黒な手袋をしている20代くらいの若い男が木にもたれかかり眠りこけていた。





「アイツが獏か……」



炭治郎「恐らく」





再び男に目を向けると、男は居なくなっていた。





「炭治郎！！！鎹烏！柱たちを集めろ！！」





俺は炭治郎を呼び、年老いた鎹烏に命令して刀に手をかけたが遅かったらしい。



炭治郎の肩に黒い手が乗っている。



刀を抜いて振りかぶるが、男はふわりとそれをかわす。





？「おいおい、まぁた鬼狩りさんか。何度も言わせるなよ。俺はキブツジムザンとは関係ねぇって」



炭治郎「なっ呪いが発動されない……」



？「だぁから言ったじゃん。俺はキブツジムザンとは関係ねぇってさ」





男はセットされた頭をボリボリとかいて欠伸をする。





「というか“また”鬼狩りさんとはどういう意味だ」





俺が問うと男はあぁ、と手をポンッと叩いた。





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