私 が 、し っ か り し な き ゃ 。【冨 岡 義 勇】

12.しっかり ページ13

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次の日から炭治郎くんたちの稽古終わりに、私の屋敷に来てもらってどうやって花咲さんを炙り出すかという方法を考えていた。



二日目にして出た答えは、一週間後に迫っている柱合会議に三人を呼び出して、花咲さんが言っていた言葉を炭治郎くんや善逸くんに証言してもらうことだった。



これでようやく頑張った甲斐がある、と思った矢先に事件が起きた。



柱合会議の二日前から炭治郎くんたちが屋敷に来なくなった。



その理由は鎹鴉の「光秀」から聞いていたので分かっていた。





しのぶさんに、私の屋敷に足を運んでいるのがバレたのだ。





アオイちゃん達に監視をされていて、どこにも行けない状態なのだという。



つまり、柱合会議に参加できないというのだ。



一人でやらなくちゃいけない。



お館様の為に、



鬼殺隊の為に、



柱のみんなの為に、



自分の為に。









今日が決戦の日だ。



花咲さんと、皇雅と、蹴りをつけなきゃ行けない。



大丈夫、大丈夫。



私は間違ってない。



間違ってない。



私は鬼殺隊の隊服をきっちりと着て、羽織を羽織った。



日輪刀を腰にさして、髪を結う。



頬を二回ほどパチパチとすると、顔が引き締まる。





『太陽、陽葵、陽介。行ってきます』





この子達を守るために、戦わなくちゃ。



太陽たちが心配する中、私は笑顔でその場を後にした。









この後、何が起きるのかも知らないで。









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