水色髪の時間 ページ4
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誰に傘を渡そうか、E組の奴の顔は知らない
ていうか自分のクラスの奴でさえ、多分全員の名前は言えない
誰が何組にいるかなんて興味が湧かないし、正直に言えば、どうでもいい
「おい、渚……おまえらさーちょっと調子に乗ってない?」
「E組はE組らしく下向いてろよ!」
「どうせ人生詰んでるんだからよ!」
E組の、水色髪の生徒が文句を言われているようだった
A組ならまだしもE組に近い奴らがよく言うよ
少し自分のほうが上だからと大きい態度をとって恥ずかしくないのか?
だからといって止める気にもならない
後からなんか言われてもめんどくさいから絡みに行く気もない
助ける義理もないし
「チッ……全く、この学校は」
見たことのない先生が止めに行こうとしていた
この学校じゃ珍しいタイプの人間だ
E組の担任なんだろうか
「あの程度の生徒にそう屈しませんよ。私を暗殺しようとする生徒達はね」
は?暗殺?
体の大きい、関節の曖昧な先生がそう言った
何こいつ、暗殺ってなんだよ。てか人扱いでいいんだよなコイツ
「なんとか言えよE組!!」
「____殺そうとしたことなんてないくせに」
ゾッとするような気迫
E組が反論しているところなんて初めて見た
傘、彼なら届けてくれるだろうか
水色髪に絡んでいた生徒は何処かへ行ってしまったし
『あの、E組の生徒さん、ですよね?』
「え、そう……ですけど」
『これ、届けてもらっていいですか。持って行って貰えば分かると思うので。後、自分で持ってけ、って伝えといてください。それじゃあ』
「え、ちょっと!」
半ば無理やり傘を押し付けてその場を後にした
俺だってこれから小テストがある
悠々とE組が絡まれているところを見ている暇などないのだ
大事な中間テストだって迫ってきているのだから
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K(プロフ) - 紅奈虹夢@虹茶さん» ありがとうございます!!忙しさもあるので、あんまり更新できないかもですかけど、ぜひ楽しんでいってください!! (5月1日 21時) (レス) id: a78013dc1d (このIDを非表示/違反報告)
紅奈虹夢@虹茶(プロフ) - 暗殺教室!!神 小説です!! 本当に! (4月29日 22時) (レス) @page2 id: 763d4d21f9 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:K | 作成日時:2024年3月10日 15時