成績優秀、素行不良

移動の時間 ページ16

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「うわ、A組からD組まではグリーン車だぜ」





『まぁ、俺らは当たり前のように普通車だけどな』




E組にとっては“いつもの感じ”らしい




「うちの学校はそういう校則だからな。入学時に説明したろう」





学費の用途は成績優秀者に優先される





そういう仕組みだ。しょうがないっちゃしょうがない





「ごめんあそばせ。ご機嫌よう生徒さんたち」





俺らの集合時間から少し遅れてやってきたのは、
イリーナ・イェラビッチ先生





通称ビッチ先生がやって来た。ものすごい格好で






アンタ、学校の先生っていう自覚ないだろ





「なんだよそのハリウッドセレブみたいな格好」





「フッフッフッ女を駆使する暗殺者としては当然の心得よ」





なんでも、ビッチ先生は世界でもトップクラスの
色仕掛け(ハニートラップ)の達人だとか





「目立ちすぎだ着替えろ。どう考えても引率の先生の格好じゃない」






そしてすぐさま烏間先生に咎められていた





まぁ、学校の先生ならスーツぐらいがベストだろう





「金持ちばっか殺してきたから庶民感覚がズレてんだろうな」





ビッチ先生はどっかのハリウッドセレブのような格好から一転して寝巻き姿に変わっていた






「あれ？電車もう出発したけど殺せんせーは？」





そういえば今日はまだ見かけていない





「うわぁ！！」





いきなり潮田さんが叫んだのでそちらに目を向ければ窓に張り付いた状態の担任がいた





何をしているんだろうか。この100億円は





理由を聞けば駅のスイーツを買っていて乗り遅れたとか





いや本当に何をしているんだ

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