再会3 ページ10
「芝居じゃない…マジで気絶してるぜ」
「いきなりどうして…てかルーカスって誰?」
「大丈夫かな」
「“奴ら”って何?」
「よーし!とりあえずオッサンは夢ん中だ」
「今の内に色々と調べようぜ」
情報を整理する
「ここはミネルヴァが残したシェルター」
「期待したミネルヴァは居なかった」
「_ならミネルヴァについて世界について
残されたものから糸口を探そう」
「まずは資料室」
「オッサンが言ってたろ」
「ここには世界についての情報や資料も揃ってたって」
「俺とエマで資料室を探す」
「ドンとナットは…」
ぐぅぅ
誰かの腹の音が鳴った
「その前にご飯食べよう!食堂を探そう!」
しばらく歩くと明かりが漏れている部屋があった
やっぱり誰か居る
そっと開けて確認してみると
_は?
思わず後ろから抱きついた
『_えっ』
「エド」
『…レイ?』
エドがいた
良かった生きてた
本当に生きてた
正直もう会えないと思ってた
なのにエドが目の前に居る
「良かった」
無意識に口から溢れている言葉だった
『_ほらな言っただろ?また会おうって』
『また会えたじゃん』
『レイ』
「…ああ」
俺の名前を優しく呼ぶコイツの声が変に懐かしく感じて涙が出て来た
「えー!!エドがいるー!!?」
『久しぶりエマ』
苦笑いを溢すコイツの背中に頭を押しつけ
出てくる涙を誤魔化す
『…悪いんだけどさちょっとレイと2人っきりになってもいい?』
「いいよ!!後で問い詰めるけど!」
『ありがと』
コイツは俺が泣いてるのに気づいて言ってんだろう
エドはそういうのに敏感だから
エドと俺は別の部屋に行く
『……気になったんだけどさ、5歳以下いなかったよね?どうしたの?』
「置いて行くことにした」
「出荷されるのは6歳から、とりあえず5歳以上で脱獄することにエマが決めたんだ」
『へぇ…エマが』
「でも2年以内に迎えに行く」
「そうすれば誰も死なずに人間の世界へ行けるかもしれない」
「あっちはフィルに任せてる」
「エマがフィルに話したんだ全部」
『じゃあもう一つ…オジサンと会った?』
「ああ出て行けって言われた」
「色々あってオッサンが気絶したから身体検査して部屋にぐるぐる巻きにして閉じ込めてる」
『結構衝撃だぞ』
「…てかエドはなんでここにオッサンと暮らせてるんだ?」
「追い出されなかったのか?」
『あ〜俺もちょっと色々あってね交渉したんだ』
エドの質問に答えてる間に部屋に着き中に入る
資料室のようだった
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作者名:81194エド | 作成日時:2023年1月12日 18時