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｢これは曖昧な記憶なんだけどね、確か重岡くんのお姉さんは照史くんと同い歳だったんじゃないかな。 ｣
『そうなんですか』
｢ふたりは付き合ってると噂が立つ程仲が良かったみたいだよ。照史くんとの繋がりは、無くは無いかも知れないね。｣
『…なるほど。』
｢まあそれでもAちゃんは納得しないだろうけど。まだまだ疑問はあるだろうし。｣
教授もテーブルの上のクッキーに手を伸ばし、
暫く吟味してからひとつを手に取った。
『ですが私は別に、探偵ではありませんし、重岡くんが兄を殺したからといって、怒りも恨みもありません。むしろ尊敬しますし、興味深いので。』
｢そうだね。ではこれ以上は追わないという事かな｣
『神山くんには、重岡くんの事を聞くつもりです。それからどうするかは、…また考えます。』
｢決まったら是非教えてね。｣
『勿論です。』
顔を上げると、
マグカップに口を付ける教授と目が合う。
｢Aちゃんは、僕のことが好きなの？｣
唐突な質問だった。
意地悪そうに言う訳でもなく、
ただ、淡々と。
『はい。』
｢この前のキスは嬉しかった？｣
『はい。』
｢もう一度、しますか｣
『１回だけで終わっちゃうんですか』
教授は私の座るソファに移動してきた。
｢Aちゃん、あんまり歳上をいじめたらあかんで？｣
耳元で囁かれた低い声の関西弁。
そして私達は、2度目のキスを交わした。
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檸檬(プロフ) - まさなさん» ありがとうございます。 (2020年1月10日 14時) (
レス) id: 236ce81481 (このIDを非表示/違反報告)
まさな(プロフ) - こういうの好きなので頑張ってください…！！ (2020年1月10日 9時) (レス) id: 709458c7d0 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：檸檬 | 作成日時：2020年1月9日 20時
