＊ ページ25
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『お待たせ、ありがとう』
｢ん、じゃあ奥の部屋にベットあるし寝とき。俺も風呂入ってくるな｣
『分かった。おやすみ』
｢おやすみ｣
浴室へ向かうお兄ちゃんの背中を見送り、
寝室のベットに寝転がった。
もう1人寝られるスペースを開けて
布団を被る。
アルコールのせいで、
すぐに意識が歪み出して私は
お兄ちゃんが来る前に眠りについてしまった。
.
＿＿今、何時？
やたらとシーサーが吠えている。
ゲージが揺れてギシギシと音が鳴っていた。
『…痛い』
二日酔いによる頭痛は、
眠気もあってか
目を開けるのも苦労する程だった。
お兄ちゃんはベットにいない。
まだカーテンの向こうは薄暗くて、
朝の4時頃と推測する。
お兄ちゃんはそんなに早起きだっただろうか。
いや、昔からずっと朝は苦手だ。
昨日も飲みながら、
明日は6時に起きると言っていたはずだ。
違う、お兄ちゃんはきっとソファで寝たんだ。
だとしたらどうしてシーサーは
あんなに吠えるのだろう。
ああ、夢なのか。
まだ私は夢の間をさ迷っているのだ。
リビングにいる人影が
シーサーの吠える声に腹を立てている様だった。
暗い髪色の男の人。
私はまた、夢の中へ引きずり込まれていった。
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檸檬(プロフ) - まさなさん» ありがとうございます。 (2020年1月10日 14時) (
レス) id: 236ce81481 (このIDを非表示/違反報告)
まさな(プロフ) - こういうの好きなので頑張ってください…！！ (2020年1月10日 9時) (レス) id: 709458c7d0 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：檸檬 | 作成日時：2020年1月9日 20時
