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『教授、』
｢どうぞ。はい、何でしょうか。｣
教授は私の目の前にマグカップを置き、
ソファに座る。
『ありがとうございます。』
珈琲に砂糖を入れ、
マドラーで掻き混ぜた。
鼻腔に酸味と苦味が突き刺さり、
砂糖が舌の上で甘さを広げる。
『Aくんについて、お話して頂けませんか。』
｢何か気になる事でもあるのかな。｣
『教授は、Aくんを隠すのが上手い人間、と紹介して下さりました。狂気性を隠して、人当たりのいい人間として生きている。
Aくんの話を聞かせて頂ければ、私の人間観察に何か役に立つのでは無いかと思います。』
｢では君は今、誰か怪しいと感じている人が居るんだね。｣
教授には何でも伝わってしまう。
私の事が透けて見えているのでは無いかとも思う程に。
『まあ、はい。』
教授は、そうか、と言いながら
珈琲を一口飲み、
自身の膝に両肘をついた。
｢君にこの話をするのは、もう少し先の話だと思っていたけれどね。単刀直入にAくんの正体を明かしてしまおう。｣
『え、私の知っている人物なのですか？』
｢当たり前だよ。
だってAくんは君のお兄さんなんだから。｣
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檸檬(プロフ) - まさなさん» ありがとうございます。 (2020年1月10日 14時) (
レス) id: 236ce81481 (このIDを非表示/違反報告)
まさな(プロフ) - こういうの好きなので頑張ってください…！！ (2020年1月10日 9時) (レス) id: 709458c7d0 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：檸檬 | 作成日時：2020年1月9日 20時
