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『 そっか、じゃあ私は帰るね。 』
いつだってそう。
広臣くんが“ 気分 ” の時だけ呼び出されて、逢瀬を重ねる。
だから、恋人みたいにダラダラとカレシの家に居座るなんて図々しい事、私にはできない。
「 待って、俺今そういう気分。」
ベッドから出て行こうとした私の腕を掴んで引き止めて、強く引っ張った。
バランスを崩して、広臣くんの方に崩れこむ。
『 …… 私も。 』
今日もらしくないウソをつく。
さっきまで、寝ぼけ目だった瞳は、鋭い眼光を帯びてオオカミのような瞳をしてる。
「 優しくは……できねぇから。 」
わかってる。わかってるよ。
最後に優しくしてくれたのって…いつだっけ。
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作者名:レオナ | 作成日時:2017年4月1日 16時