Ｐａｉｒｉｎｇ

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２００７年９月１日
大阪の西区に、EXPG大阪校が開校した。俺は、それまで、Aと同じベッドで、眠りに就き、一、二時間寝た後に、夜な夜な、公園に行ってダンスの自主練。






だから、正直。
大阪校が出来てくれて、嬉しかったんのも、事実。






Aに何も言わず、大阪校、開校と同時に入学した。






Aに言ったら、またAの負担が増えるような気がして、何も言えんかった。





せめて、EXPGの特待生になるまで、心ん中でそう割り切って、毎日、毎日、ダンスに明け暮れた。





Aの仕事もいよいよ大詰めで、
恋人らしいスキンシップは、するけどすれ違いの日々が続いた。





オレは心のどっかで、安心しきってた。
すれ違っとたって、オレはなんか深いもんで繋がってる。






やっぱりオレは馬鹿やった。
俺がめでたく、特待生になった日。
Aに初めて、EXPGに入っていた事を打ち明けた、あの夜。





Aの色素の薄い、大きなアーモンド型の瞳に、僅かに哀しみの色が伺えて、一瞬にしてそれは消え去った。





「 おめでとう、健二郎。」






そしていつもの、キミに戻って、微笑む。






オレは、最近はAがわからんのや。もっとちゃんと、見とればよかった。





今になって思っても、遅い事。








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