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「 嘘つけ〜笑、わかってるよ〜!
はい!なにが聴きたいの?」
きっとナオくんは、“ あの事 ”を気にしてるんだと思う。
私の目の下のクマが寝れていない事を物語っている。
ナオくんが腰掛ける椅子の真向かいに座るとさっきまで触ってたスマホをテーブルに置いて、私を正面から見据えた。
直人「 忘れられそう…?“ カズヤ ” のこと。」
「 んー…まだ、夢に見るかなぁ。思い出したら、まだ泣いちゃうし… 」
ナオくんとナオキくんは私が“こんな風”になってしまった理由を知ってる、唯一の人。
全てを承知の上で、私がプレイガールでいることを許してくれている。
二人がHIROさんを説得するために奔走してくれた事も影で見ていた。
だから、ナオくんとナオキくんにだけは心を許せる。
直人「 そっか……。此間は、臣に抱かれたんでしょ?」
スッと、ナオくんの眼光が鋭くなる。
直人「 誰に抱かれようが構わない。けど、三代目を乱さない。」
「 わかってるよ…わかってるから!!
ナオくん達に迷惑は掛けないから!
…… ナオくん、ナオくん。」
ボロボロと涙が零れてきて、意識が朦朧とする。
直人「 A!くっそ、栄養失調気味か…。」
ナオくんの声を最後に意識を飛ばした。
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作者名:レオナ | 作成日時:2017年3月10日 7時