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剛典「 剛典。俺の名前は、剛典でしょ?」
「 おねがいっ……!剛典、はやくっ、はやく、剛典で…いっぱいにして……。」
剛典は、ハハッと爽やかに笑うと私にもう一度深く口付けた。
口の端からこぼれた唾液が首筋を伝う。
首筋を伝う唾液を剛典はまた舐め上げた。ぬるっとした感触が首筋を行ったり来たりしている。
剛典「 お望み通り、いっぱいにしてやるよ。心も身体も、全部俺のモンになりなよ。」
彼の温もりが私の何もかもを奪った。
夜の闇に私を誘うように、私の心も攫っていった。
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「 お前さ、自分が愛されてるとでも思ってんの笑?ウケるわ笑!
お前、隣にいるだけで俺のステータス
上がるしよ、お前も好きな男に隣に置いといてもらえて、win-winじゃん! 」
愛されてなかった、カズヤにさえも。
カズヤだって所詮私のことを引き立て道具としか思ってなかった。
嗚呼、愛が欲しい。
苦しい。まるで溺れてるみたい。
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作者名:レオナ | 作成日時:2017年3月10日 7時