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リハ室、こっちも今は会いたくない人。
剛典「 あ、今朝はごめんねー!」
「 いえ、別に。」
ドサっと、私の荷物をロッカーに放り投げる。隣は決して綺麗とは言えない岩田さんのロッカー。
剛典「 雑だねー笑笑 」
「 岩田さんに言われたくないかな。」
岩田さんは自分のロッカーのところへ行って、そこに座った。
スポドリ片手に鏡越しで私を見つめる。
「 見ないでよ。踊り辛い。」
プレーヤーをいじりながら私も鏡越しの岩田さんに話しかける。
剛典「 イヤ、見るって決めたもーん 」
「 ぶりっ子。」
剛典「 なんか、今の菜々緒さんっぽい笑笑!」
岩田さんはいつも私の話を聞いてない。猪突猛進?ってイメージが私の中で固まりつつある。
私の中の大きな壁でさえ、ぶち壊してくれそうな、そんな影が見えるから岩田さんはキライ……いや、ニガテなんだ。
いくらやめてもいっても、やめてくれない彼に溜息をついて、プレーヤーのスイッチを入れた。
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作者名:レオナ | 作成日時:2017年3月10日 7時