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20* ページ20

*







「 岩田さ……っ。」





剛典「 ずっと待ってた。おかえり、悪い子猫ちゃん。」





健二郎さんが聞いたら身震いしそうなセリフを耳元で囁く彼は、私より罪なオトコなのかもしれない。





「 ただいま。がんちゃん。」




魅惑の舌を覗かせると、私をさらにきつく抱きしめた。





剛典「 ねぇ、抱かせて?」





「 ダメよ。」





ちぇっ。って舌を鳴らして私を離した。





剛典「 帰ろ。」





ん。と差し出された手をごく自然に握ってしまう。





……冷たい。
握ったがんちゃんの手は氷のように冷たかった。



.

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作者名:レオナ | 作成日時:2017年3月10日 7時

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