秘密の場所 ページ9
*
?「 給湯室で食べる?」
「 あ、いい場所知ってます。」
会社に戻って来て、まず困ったのが食べる場所。自分のデスクには食べ物を持ち込んじゃいけないから、社食とかあるんだけど、
この時間じゃさすがにしまってるの。
?「 え?どこ、?」
「 秘密です。」笑
会社で、ユリちゃんにもだーれにも教えてない私だけの秘密の場所に、イケメンさんなら教えてもいいかな。
秘密の場所。
大手企業だから、もちろん社内のも広くて、人目につかない場所なんてたっくさんあるの。
北向きの日当たりの悪い角部屋。
だーれも使わないんだけど、お掃除屋さんがどこもかしこも、ピカピカにしてくれてるから、汚れてないの。
?「 こんな場所あったんだ、知らなかった。」
「 日当たり悪いから…、誰も来ないんです。」
?「 教えちゃっていいの?秘密の場所でしょ? 」
「 イケメンさんなら、いいかなって…。」
会議用の長テーブルに、二人のシャケおにぎりと肉まんとピザまん。
あと、飲み物を並べて、いただきますをする。
?「 ねえ、聞きたいんだけどね。」
「 …? 」
?「 イケメンさんって、俺のこと? 」笑
あ、さっき言っちゃった…。
名前知らないから、ずっーと心の中でイケメンさんって呼ばせてもらってたの。
「 名前…しらなくて…つい、 」
?「 いや、そんなビビらなくていいんだけど! 」笑
急にわたわた慌てて、口一杯に頬張ったおにぎりを一生懸命もぐもぐするイケメンさん。
なんか、かわいいなあ。
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saki(プロフ) - 続き楽しみ待っています!! (2018年2月13日 18時) (レス) id: 301d608ed7 (このIDを非表示/違反報告)
atok(プロフ) - 隆二クン〜待ってますよ〜 (2017年9月2日 21時) (レス) id: b336124363 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:レオナ | 作成日時:2017年8月17日 20時