こんなのきっと ページ39
*
A「 …わあ、さむいなぁ。」
もう、季節は秋を通り過ぎて、冬に移り変ろうとしていた。
季節の変わり目は、毎回さむいきがするなぁ。
わたしなんてね、もうマフラーぐるぐる巻きにして、すぐお腹の調子悪くしちゃうから、
貼れるカイロお腹に貼ったの。
一日中、ポカポカだもん。
でもでも、ポカポカしてたら眠くなっちゃう。
こんなこと言ったら、二人は、子供みたいだねって言って、笑うんだろうけど、
今日も、喫茶店からの帰り道が前よりずっと短く感じて、
もう少しで、いわたさんのスーツの袖掴んじゃうとこだった。
喉まで出かかった、行かないで。の言葉を呑み込むのに、精一杯で、
可愛らしく、また今度。なんて言えなかった。
今も、それがちょっとだけ心残りで、仕事いっぱいミスしちゃったっけ、残業になっちゃって、
定時は、20時なんだけど、20時30分になっちゃった。
いそがなきゃ、今市さん待たせちゃってる。
急いで、会社の入り口から飛び出して、1個目の交差点までダッシュ。
走るの、本当に遅いから
すぐ疲れちゃうの。
信号がちょうど赤で、よかったなぁ。
はあはあ、って久しぶりに走ったから、吐き出されたい息は、白くなってた。
?「 Aちゃん。」
体がしばれちゃうくらい、さむい北風は、
あなたのことを、連れてきてくれたの。
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saki(プロフ) - 続き楽しみ待っています!! (2018年2月13日 18時) (レス) id: 301d608ed7 (このIDを非表示/違反報告)
atok(プロフ) - 隆二クン〜待ってますよ〜 (2017年9月2日 21時) (レス) id: b336124363 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:レオナ | 作成日時:2017年8月17日 20時