あまく、苦い。

ドキドキ ページ36

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口から心臓が飛び出しちゃいそうなの、今。




遡ること、30分前。

ユリちゃんに、カレシさんが来ちゃったから一緒にランチできないの！って言われて、





しばらく、ユリちゃんとランチできてなかったから、さみしいなって、




思っちゃったけど、




ユリちゃんと出会うまでは、わたし、ひとりぼっちだったから、もう慣れっこなの。




今日も、秘密の場所行っちゃおうかな、なんて、思ってたもん。




けどね、ユリちゃんったら、お節介だから…
いわたさんに、Aとランチ一緒してあげてって！




お願いして来ちゃったの。




いわたさん、たまたま企業部のフロアの7階にいたんだって。




目の前のいわたさんは、
運命だねって、いって、キラキラした笑顔で笑ってるんだもん。




緊張しちゃうよ、なれないもん。




でもね、このドキドキ、はじめの頃とは違うの。




いわたさんと、初めてランチした時は、緊張してて、吐きそうで、目の前にいわたさん、いるし、



あと、先輩たちから白い目で見られないかなって思ったりしたんだけど、





今はね、緊張はしてるんだけど、
前とは違うの。




こう、胸のあたりっていうかね、心臓が…ぎゅってなるの、



苦しいなって、思うの。





なんなんだろう、これ…




わたし、こんなの、しらないの。




今市さんの時みたい。








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