あまく、苦い。

楽しい ページ27

*





剛典「 昨日残業だったの？ 」




「 えっ？ 」




剛典「 隈できてるよ？」笑





岩田さんが、わたしの目の下を指差しながら微笑むの




朝から、眩しい笑顔…。





「 いや、これは…昨日夜遅くまでゲームしちゃってて… 」





剛典「 ゲーム？ 」





「 おととい、新作が出て、
それを昨日のうちに…クリアしちゃいたくて…。」






こんなこと言ったら、岩田さん。



引いちゃうかな。




オタク女って思われちゃう？
根暗女って思われちゃう？





剛典「 ゲームね、笑
Aちゃんらしいや。」笑





クスクス笑いながら、鞄を持つ手を口元に当てて笑ってるの





エレベーターの階数表示は、もう5階まで点滅してる





「 …岩田さんこそ、遅刻ギリギリですよ。」





剛典「 あ、バレた？笑
昨日飲み過ぎてさぁ〜。顔、むくんでない？」笑




ランプが、6階の表示に光を灯す





やだやだ、なんで。
岩田さんと、話してる短いこの時間が楽しいの




隆二さんとは、違うけど


確かに楽しいって思えるの




「 ちょっとだけ、腫れぼったいかもです。」笑





剛典「 まじ？笑
こりゃ、部長に怒られるなあ。」苦笑





それから、岩田さんが
おれの部長の真似って言って、変な顔するから




面白くて、声をあげてわらっちゃった






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