あいたい ページ20
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「 いただきます。」
今日は、ランチとの時に岩田さんからのお誘いがなくて、代わりに企業部の可愛いコが、岩田さんと腕を組んで社食に向かってくの見えたの。
朝からちょっとずつ溜まってた、黒いものが、一気にかさを増して溢れそうになっちゃう。
いきなり、涙がこぼれそうになって下唇を噛みながら、久々に手作りのお弁当を持って、秘密の場所に走る。
誰にも見られない様に、会議室に滑り込んで、下ろしてあるブラインドをあげて、
タダでさえ少ないお日様の光を、会議室に注ぎ込んであげる。
「 はぁ…。へんなの。」
キャスター付きの椅子に座って、テーブルの近くをコロコロ、コロコロ。
偶然、って…怖いな。
今市さんが、企業部の部長さんになっちゃたら、顔を合わす機会がふえちゃう。
もう、わたし。
今市さんの顔、みれないよ。
一回だけ会う人だって思ってたから、ちょっとだけだけど、打ち解けられたの。
けど、毎日今市さんと会うって思っちゃったら、へんに意識しちゃってまともに話せないよ。
もお、どうしよう。
でも、わたし、今とっても…。
今市さんにあいたい。
優しく微笑んで、Aちゃん、って。
今市さんに名前をよばれると、キューってなるの。
ママとかパパとかユリちゃんに呼ばれるのとは、ちがくて。
今市さんに名前をよばれるだけで、とっても嬉しいの
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saki(プロフ) - 続き楽しみ待っています!! (2018年2月13日 18時) (レス) id: 301d608ed7 (このIDを非表示/違反報告)
atok(プロフ) - 隆二クン〜待ってますよ〜 (2017年9月2日 21時) (レス) id: b336124363 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:レオナ | 作成日時:2017年8月17日 20時