あまく、苦い。

呼び捨て ページ14

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午前８時。
こういう時、出勤が遅めの会社に就職してよかったなあ。って思うの。





昨日だって、今市さんに送ってもらった後に、お風呂はいって、髪乾かしてたりしたら、あっという間に4時になっちゃったの。






あさ、6時半には起きなきゃだったから、2時間半しか寝てないの。




あんまり濃いお化粧は好きじゃないけど、今日はすっごくお化粧のりが悪かったなあ。





「 ふぁ〜ぁ。眠い…。」



剛典「 ははっ、でっけえあくび。」笑



「 い、岩田さん…っ。」





やだ、もう、さいあく。
さっきの大あくび、岩田さんに見られてたの？





私、変な顔してなかった？
よ、ヨダレとか出てないよね…？





自分の口元を摩ってみても、濡れてないし、大丈夫みたい。





剛典「 おはよ。クマすっごいね。」苦笑




「 …寝不足です。」苦笑




剛典「 昨日、残業だったんでしょ？ユリちゃんから聞いたよ。」





ユリちゃん。
そのワードに少し肩が跳ねる。
ユリちゃん、岩田さんと親交あったんだ…。






やっぱり…呼び捨てだ。







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