骨の髄まで愛してるって

033* RYOTA SIDE ページ33

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RYOTA SIDE




なんとなく、気づいてはいた。
龍友くんの様子がなんだかおかしいことくらい。



昔から、人のウソを見抜くのが得意で、特に龍友くんのウソを見抜くのは、もうお手の物だった。



龍友くんが、なんだか楽しそうにしとったから、俺がホルモンを食べに誘った。



そしたら、龍友くんは正義感が強い男だったから、相棒の俺にウソはつけない。



だから、飯を食いにいった時に、Aさんと付き合い始めた。



そんな風に、告白を受けた。



涼太「 …まじっすか？」



龍友「 そのまじやねん。」笑



正直、信じられへんかった。
Aさん。




彼女は、亜嵐くんの幼馴染で、一度俺たちの楽屋にやってきた。



その時でさえ、その場にいた全員が、
この子、亜嵐くんのことが好きなんだなあ。



ってわかるくらい、亜嵐くんしか見てなかったのに。



…いきなり、龍友くんに？



なんか、あるに違いないはずだった。



それに、龍友くんがまだ俺にいってないことがあることだって、ほんとは気づいてた。




それから、よく龍友くんのことを観察するようになった。



なんだか、たまーに苦しそうにスマホを見つめていたり、



幸せそうにスマホを見つめたりすることもあった。




へんな龍友くん。その言葉がぴったりだった。








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