骨の髄まで愛してるって

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目を覚ましたら、数原さんはいなかった。
スーツから着替えさせられているけど、このTシャツに見覚えはない。



24karasって、よく亜嵐が言ってる、EXILEとかなんとかのブランドじゃ…。




わたしはこんな、シャツ持ってない。だから必然的にこれは、数原さんのか…



ガンガン痛む頭を押さえながら、ふらふらとリビングに行く。



ドサッとソファーに雪崩れ込む様に、崩れる。




当たり前のように、目を閉じる。




数原さんに…迷惑…かけたちゃったな。




片想いなんて、この世から消えちゃえばいいのに。



辛い思いするくらいなら、気持ちを押し殺して、亜嵐に接するくらいなら。



もう、好きでいるのをやめたい。




ふと、テーブルの上に見覚えのない紙が置いてあったのを思い出した。



重たい体に鞭を打って、立ち上がる。



置き手紙を見る限り、数原さんはかなり焦ってたっぽい。字がかなり殴り書き。
…元々殴り書きなんかな。




内容をみて、ちょっと恥ずかしくなる。




“ Aちゃん、目、覚めたか？
きっと、半端じゃないくらい頭痛いやろうなぁ。あ、あと、勝手に着替えさせてごめんな？
ま、僕は得したけど♡ ”




いかにも、数原さんらしいって言ったら、らしいのかも。




やっぱり、見られちゃってたんだ…、
…変な下着とか、着てなかったよね！？



Tシャツの中を覗いたら、…うん、まあまあ可愛いやつだ。




って、そんなことしてる場合じゃなかった。






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