骨の髄まで愛してるって

029* ALAN SIDE ページ29

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ALAN SIDE




A「 カンパーイ！ 」



亜嵐「 うぇーい！ 」



あの後、俺は結局、一番好きな、恋愛映画を選んで、Aと同じソファーに並んで座って、約二時間、無言で過ごした。




こいつとは、無言でも大丈夫。




そして、ちょうど映画が終わるタイミングと同時に、ビーフシチューが出来上がって、




俺が買ってきた、酒と、Aが作ったビーフシチューを、小さなテーブルに並べた。



メシの最中は、最近のメンさんはどうとか、職場の上司がウザいだとか、



他愛もないことばかり。



そんなんでもいいんだ。



こいつと、一緒に居られるなら。



俺は幸せだ。




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A「 ちょっと、亜嵐飲み過ぎだよ。」




亜嵐「 えー？そんなんでもねぇーよお？ 」




A「 そんなんでもあるって！ 」



もう、前半の記憶はほとんどない。
飯食って、ツマミつつきながら、めっちゃ酒飲んで…



めっちゃふわふわする、謎の感覚。



あー、めっちゃ気持ちいい。




A「 亜嵐？…はぁ、龍友くん呼ぶから送ってもらって？ 」




“龍友くん”





ほんと、そればっかだよな。




その名前が、憎いくらいだ。







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