幼なじみにいきなり求婚されたのですが。その2【竈門炭治郎】

52. 右頬 〜炭治郎side〜 ページ7

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ブワァッ…！！



Aからの焦りの匂いが強くなった。
目がキョロキョロと泳いでいる。



…しかも、なぜか右頬を押さえている。



『右頬、どうかしたのか？』

「何、も、ないよ…。」



ギュウッと右頬を押さえたまま、首を横に振った。



宇髄さんのことで、何かを隠している。

また密着していたのだろうか…。
そのことを、隠しているのだろうか…。



ああ、嫌だ。



『右頬、見せてくれ。』

「っ…無理…。」



拒否された。
さっきより押さえる力が強くなっているのが分かる。



ごめん、A。
Aのこととなると、我慢できない。



『A、見せて。』



俺が右手首を掴むと、Aは目を丸くした。
…俺も目を丸くした。



『……熱、あるじゃないか！』

「やっぱり…？
寒気するんだよね…。
昨日の雨かな…。」

『すぐに布団で寝よう！！』






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