35. 釘を刺す ページ37
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『炭治郎の気持ちは否定しない。
否定されたら悲しいの、知っているから。
でもね、空気は読んでほしい。
不死川さんはただ、私の失態を慰めてくれただけ。
それなのに、あんなこと言ったら、私にも不死川さんにも迷惑かけてる。
____分かる?』
炭治郎は気まずそうに「ごめん…。」と小さく小さく呟いた。
『不死川さんと話するから、放してほしい。』
いつもなら「嫌だ!」と言って、余計に抱きしめてくるだろう。
さすがに今日は空気を読んだ(読めた)のか、パッと放してくれた。
『本当は、ここで怒鳴りたい。』
くるりと炭治郎の方に体を向けてそう言うと、彼の肩がビクッと揺れた。
『我慢をするってこと、覚えた方がいいんじゃない?
じゃあね。』
プイッと顔を背け、そのまま立ち去った。
釘は刺した…はず。
これで調子に乗らなければいいけど…。
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むゆ。(プロフ) - 朔夜さん» お?← (2020年12月31日 20時) (レス) id: 38565869ab (このIDを非表示/違反報告)
朔夜(プロフ) - Lunaさん» もう少しやから、待ってねぇ!笑 (2020年12月31日 19時) (レス) id: eb37705ec2 (このIDを非表示/違反報告)
朔夜(プロフ) - むゆ。さん» きゃあ///(え? (2020年12月31日 19時) (レス) id: eb37705ec2 (このIDを非表示/違反報告)
朔夜(プロフ) - シルバーウルフさん» まぁ、落ち着いて(はぁと (2020年12月31日 19時) (レス) id: eb37705ec2 (このIDを非表示/違反報告)
Luna(プロフ) - 続編待ってます(はぁと) (2020年12月31日 17時) (レス) id: acb6885805 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:朔夜 | 作成日時:2020年12月26日 20時