幼なじみにいきなり求婚されたのですが。【竈門炭治郎】

19. 匂い 〜炭治郎side〜 ページ21

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Aの大きな目が転げ落ちるかと思った。
でも、その驚いている顔でさえかわいい。



ふわっ…



…あれ？
Aからうなぎの匂いと、それから、善逸の匂いがする。
一緒にいたのか…？



「待つのはいいけど、驚かすのは本当にやめて。
心臓に悪いから。」



Aは呆れたようにため息をついた。
しかも、ほんのり怒った匂いがする。
それさえもかわ____(以下略)



ううん、そんなことよりだ。
いくら善逸でも、俺の知らないところで一緒にいられるのは嫌だ。
誰と一緒にいようがAの自由だけど、嫌だ。



『善逸と、一緒にいたのか？
匂いがする。』

「え？
うん。
朝ご飯、一緒に食べた。
鼻が利くのずるいね、ほんと。」



Aはクスッと笑った。

俺の中で、黒い何かがふつふつと湧き上がる。



………いや、善逸だけじゃない。
薄いけど、Aにこびりついたこの匂いは……宇髄さんだ。

ああ…__



『頭にくる。』




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