86. ますます好きになる 〜悟side〜 ページ42
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俺の腕の中で、耳やうなじを真っ赤にしている。
添えられた手も、あっつい。
オマエ、俺のことずるいって言ったよな?
どっちがずるいんだか。
すると、Aは何か決意したかのように、顔をゆっくりと上げた。
「悟は、顔だけじゃないよ。
口は悪いし、性格悪いし、小学生男子みたいだけど、意外と優しいし、意外と一途だし、意外と頼りになるんだから。」
声は小さいが、そこには意思がしっかりと含まれていた。
っあ〜〜〜〜〜〜!!
好きぃぃぃぃぃ!!!!
ますます好きになるだろうが!!!
アホ、ボケ、カス!!
「……あっそ、もういいわ。」
伊藤は、ハァッ、とわざとらしく大きなため息をついてベンチから立ち上がり、こちらを一切見ずに会場の方へ行ってしまった。
___いや、マジなんなのアイツ。
『……大丈夫か?』
「うん…。
巻き込んで、ごめん。」
青菜に塩といった萎れ方をしている。
かっっなり落ち込んでいるようだ。
元カレと遭遇したんだから、そうなるのも自然だ。
「硝子のところに戻らないと。
待たせてるから…。」
『傑といるから大丈夫。
ここに来るまでの途中で出会って、傑に預けてきた。』
「え……追いかけてきたの?」と言って振り向いたAの目は、熱を帯びていた。
だーかーらー、そういうのがマジでずるいんだってば。
気を紛らわすように、頭をガシガシと掻く。
それから、ベンチに座るように促し、並んで座った。
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眠民。 - 最高でしたー!!続編飛んでいきますね!! (12月3日 19時) (レス) @page47 id: 03ba19f866 (このIDを非表示/違反報告)
朔夜(プロフ) - 棗さん» そうそう、激甘にはしたいと思ってるので(はぁと もっとギュンギュンさせちゃうーーー!!笑 (2021年3月29日 9時) (レス) id: eb37705ec2 (このIDを非表示/違反報告)
朔夜(プロフ) - 春田ぽこ@新垢さん» 天才だなんて/// うん、楽しみに待っててください\(^o^)/ (2021年3月29日 9時) (レス) id: eb37705ec2 (このIDを非表示/違反報告)
朔夜(プロフ) - そよかさん» うふふふ(はぁと どんな展開になるかはお楽しみに(ぶちゅ (2021年3月29日 9時) (レス) id: eb37705ec2 (このIDを非表示/違反報告)
朔夜(プロフ) - ぬまぬまさん» 密かじゃなくていいんですよ(はぁと (2021年3月29日 9時) (レス) id: eb37705ec2 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:朔夜 | 作成日時:2021年3月17日 21時