検索窓
今日:2 hit、昨日:22 hit、合計:378,479 hit

84. 頷く ページ40

.





この場にそぐわない、飄々とした声が背後から聞こえてきたかと思うと、私の肩にぽんっと手を置かれた。
顔を上げると、拓馬に向かってひらひらと手を振っている悟がいた。



「五条…?」

「そうそう、久しぶりだな。」



拓馬は、突然現れた悟に、目を点にしていた。
そんな彼の様子を無視し、悟はハイになったようにずっと話し続ける。



「ちょっと聞こえてたんだけどさぁ。
伊藤、Aのことフッたんだ?
んで、やり直してほしいと。」

「五条には関係ねーだろ。」



ギリッ…と歯軋りが聞こえてきそうなぐらい、拓馬は顔を歪めた。



「関係あるんだよなー。
A、俺の彼女だから。」



そう言って、私のことをグイッと引き寄せ、悟の腕の中にすっぽりと収まった。
突然の発言と行動に、私の頭の中は大暴れ。
目を白黒とさせ、彼のことを見上げる。



「な?」



私のことを、本当に愛おしそうに見ていた。
目を細め、夢見るような表情を浮かべている。



____頷くしか、方法がなかった。




『そ、そうだよ。
私、悟と付き合ってる。』



言葉だけじゃなく、私の胸の前に回された腕に手を添え、態度でも示した。



『だから、拓馬とやりな____「はぁ?」



拓馬の不機嫌な重々しい声が、ズシッと体にのしかかってきた。






.

85. 持ってかれた→←83. やり直してほしい



目次へ作品を作る感想を書く
他の作品を探す

おもしろ度を投票
( ← 頑張って!面白い!→ )

点数: 9.9/10 (594 票)

この小説をお気に入り追加 (しおり) 登録すれば後で更新された順に見れます
1456人がお気に入り
設定タグ:呪術廻戦 , 五条悟 , 喜久福   
作品ジャンル:恋愛
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告

感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)

ニックネーム: 感想:  ログイン

眠民。 - 最高でしたー!!続編飛んでいきますね!! (12月3日 19時) (レス) @page47 id: 03ba19f866 (このIDを非表示/違反報告)
朔夜(プロフ) - 棗さん» そうそう、激甘にはしたいと思ってるので(はぁと もっとギュンギュンさせちゃうーーー!!笑 (2021年3月29日 9時) (レス) id: eb37705ec2 (このIDを非表示/違反報告)
朔夜(プロフ) - 春田ぽこ@新垢さん» 天才だなんて/// うん、楽しみに待っててください\(^o^)/ (2021年3月29日 9時) (レス) id: eb37705ec2 (このIDを非表示/違反報告)
朔夜(プロフ) - そよかさん» うふふふ(はぁと どんな展開になるかはお楽しみに(ぶちゅ (2021年3月29日 9時) (レス) id: eb37705ec2 (このIDを非表示/違反報告)
朔夜(プロフ) - ぬまぬまさん» 密かじゃなくていいんですよ(はぁと (2021年3月29日 9時) (レス) id: eb37705ec2 (このIDを非表示/違反報告)

作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ

作者名:朔夜 | 作成日時:2021年3月17日 21時

パスワード: (注) 他の人が作った物への荒らし行為は犯罪です。
発覚した場合、即刻通報します。