57. 熱のせいだ ページ13
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ピンポーン
「生きてる?」
ドアの隙間から覗くと、門の前でLINEと同じことを言っている悟がいた。
彼の手には、スーパーがコンビニかの袋がある。
『生きてるよ。』
「Aが死んだら、俺も死ぬわ。」
『……何言ってんの。』と、クスッと笑う。
すると、門を勝手に開けて入ってきた。
不法侵入だ!!
「ちゃんと顔見せてよ。」
ドアの縁を掴み、隙間から私のことを見下ろしてきた。
悟の願いに応えることができないので、無言で首を横に振った。
____だって……
『よっ、よれよれなんだもん。』
恥ずかしくて、適当に履いたクロックスに視線を落とす。
悟は私より遥かに背が高い。
30センチ以上の差はある。
だから、見下ろされてばかりだった。
悟は腰をグッと曲げ、私の顔を下から覗き込んできた。
「確かによれよれだな。」
『ッ…わざわざ言わないで…。』
顔を隠している私の手を掴み、半ば無理矢理顔を見てきた。
いや、ほんと、何をするんだこの人は。
「髪の毛ボサボサでも、疲れ切った顔でも、部屋着でも、俺は好き。」
頭が、体が、心が、かき乱される。
この胸の高鳴りも、全部、熱のせいだ。
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眠民。 - 最高でしたー!!続編飛んでいきますね!! (12月3日 19時) (レス) @page47 id: 03ba19f866 (このIDを非表示/違反報告)
朔夜(プロフ) - 棗さん» そうそう、激甘にはしたいと思ってるので(はぁと もっとギュンギュンさせちゃうーーー!!笑 (2021年3月29日 9時) (レス) id: eb37705ec2 (このIDを非表示/違反報告)
朔夜(プロフ) - 春田ぽこ@新垢さん» 天才だなんて/// うん、楽しみに待っててください\(^o^)/ (2021年3月29日 9時) (レス) id: eb37705ec2 (このIDを非表示/違反報告)
朔夜(プロフ) - そよかさん» うふふふ(はぁと どんな展開になるかはお楽しみに(ぶちゅ (2021年3月29日 9時) (レス) id: eb37705ec2 (このIDを非表示/違反報告)
朔夜(プロフ) - ぬまぬまさん» 密かじゃなくていいんですよ(はぁと (2021年3月29日 9時) (レス) id: eb37705ec2 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:朔夜 | 作成日時:2021年3月17日 21時