69.調子に乗らないで ページ10
善逸の唇は思った以上に柔らかかった。
その唇が離れて2秒後、ゆっくりと目を開けた。
すると、目の前の善逸の顔はしわくちゃで、下唇を噛みしめていた。
『善い…「好き！！」
突然、善逸は私のことを抱きしめてきた。
あまりの勢いに『んぐっ…！』と、カエルが踏み潰されたような声が出てしまった。
「好き、好き、好きすぎるぅぅう！！！
好きすぎて変になるぅぅぅぅ！」
耳元で大声を出されたので、耳がキーンとなる。
『もう十分変でしょ。』
あくまで冷静に答えた。
でも実際、私の心臓はバックンバックンとうるさい。
善逸にはバレているだろうけど…。
「辛辣すぎない！？
…でも、音は嘘つかないもんね。」
善逸の琥珀色の目が光ったかと思うと、体がぐるんと回った。
さっきまではカーテンが見えていたのに、天井が見えている。
そして、体に感じる重力。
おおお押し倒されてるー！！！
「Aから聞こえる音で、��俺のこと好きー♡��」って教えてくれてるよ？
もー、素直じゃないねぇ。」
分かっているのに、それを文章にするなんていじわるだ。
ぐぬぬと悔しがっていると、ズイッと善逸の顔が近づいた。
「だから、もう一回…いい？」
だーかーらー！
その甘えたような声はずるいんだって！！！
もう、私の弟じゃないんだから、それを使うのはずるい！！！
善逸の体の下で、顔を背けた。
断るジェスチャーのつもりだったけど、「えぇー。」と不満そうな声を漏らし、頬にチュッとキスをした。
その部分がジンジンと熱い。
「唇がいいなぁ…？
ねーぇ、Aちゃーん？」
だんだんと調子に乗ってきた善逸にイラッとし始めた。
このまま主導権を握られてたまるか！！！
『調子に乗らないで…！！』
パチン！！
△▼△▼△▼△▼△▼△▼
あれ？このくだり、どこかで…。
うっ、頭痛が…。
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りぬあ - ちょっと！あんたのせいでニヤニヤが止まらないんだけど！どうにかしてよねっ！/////////← (2020年11月22日 13時) (
レス) id: 2b8e42d435 (このIDを非表示/違反報告)
花 - ((( ；ﾟДﾟ))ｴｯ!?続編！見なくては (2020年9月12日 23時) (レス) id: 411425b92f (このIDを非表示/違反報告)
朔夜(プロフ) - 美桜さん» ありがとぉぉぉぉぉ！！嬉しい（ぶっちゅううう (2020年9月12日 21時) (レス) id: eb37705ec2 (このIDを非表示/違反報告)
朔夜(プロフ) - 晴空(はく)さん» 感情移入してくれて嬉しい（はぁと ちゅちゅちゅ！！ (2020年9月12日 21時) (レス) id: eb37705ec2 (このIDを非表示/違反報告)
美桜(プロフ) - 毎日読ませてもらってます！スッゴク楽しい、ドはまりしてます。続き楽しみにしてます！応援してます(^-^)お陰で推しが増えた… (2020年9月12日 21時) (レス) id: a2ac9ececf (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：朔夜 | 作成日時：2020年9月5日 16時
