102.ジンジン ページ43
右頬がジンジンする。
その痛みで、明里さんに叩かれたと分かった。
『っえ…。』
思わず右頬にそっと触れる。
「たった1ヶ月ちょっとのくせに、調子に乗らないでくれます?
幼なじみか何だか知らないけど、私の方が長いんだから。」
こんなの、こんなの、ドラマの中だけだと思ってた。
でも、右頬の痛みが現実だということを知らせる。
「何してるんだ…!」
顔を横に向けると、慌てた様子がいた。
そして、明里さんの手首を掴み、私から引き剥がしてくれた。
彼は私の正面に立ち、明里さんの視界に入らないようにしてくれた。
「明里ちゃん!
叩くのはダメだろ!」
「竈門くんには関係ないよね?
調子に乗っているその子が悪いんだけど?」
「そういう問題じゃないだろ!」
炭治郎と明里さんは、周囲を顧みずに言い合いをしている。
周りの人たちもこちらを見ている。
『炭治郎っ…。
もう大丈夫だから…。』
炭治郎の服の裾をキュッと掴み、細々とした声で伝えた。
彼はパッと振り向き、「A…。」と辛そうな声で名前を呼んだ。
「気分悪いから帰る。
私、諦め悪いから。」
炭治郎の背中越しに、明里さんが大学の前の坂を下るのを見ていた。
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りぬあ - ちょっと!あんたのせいでニヤニヤが止まらないんだけど!どうにかしてよねっ!/////////← (2020年11月22日 13時) (レス) id: 2b8e42d435 (このIDを非表示/違反報告)
花 - ((( ;゚Д゚))エッ!?続編!見なくては (2020年9月12日 23時) (レス) id: 411425b92f (このIDを非表示/違反報告)
朔夜(プロフ) - 美桜さん» ありがとぉぉぉぉぉ!!嬉しい(ぶっちゅううう (2020年9月12日 21時) (レス) id: eb37705ec2 (このIDを非表示/違反報告)
朔夜(プロフ) - 晴空(はく)さん» 感情移入してくれて嬉しい(はぁと ちゅちゅちゅ!! (2020年9月12日 21時) (レス) id: eb37705ec2 (このIDを非表示/違反報告)
美桜(プロフ) - 毎日読ませてもらってます!スッゴク楽しい、ドはまりしてます。続き楽しみにしてます!応援してます(^-^)お陰で推しが増えた… (2020年9月12日 21時) (レス) id: a2ac9ececf (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:朔夜 | 作成日時:2020年9月5日 16時