金髪くんに愛されすぎてます。【我妻善逸】

72.頭を抱える ページ13

「バイト終わったらLINEしてね！
絶対に！！」


バイトに行く前、善逸にそんなことを言われていた。
でも、連絡をせずに彼の部屋に向かった。
あのレシートの件を問い詰めないと。


ピンポン、ピンポン、ピンポーン


私はされたら嫌だけど、善逸の部屋のインターホンを押しに押しまくった。
すると、ドタドタと廊下を走る音が…___ガチャッ


「A…！？
え、LINE来てな…あっ、俺に会いたくて直接来ちゃった感じぃ？」


私を見た善逸は驚いていたが、すぐに嬉しそうな顔になった。
そんな彼の笑顔を打ち消すように『勝手に連絡したの！？』と詰め寄った。


「え？」

『ほら、レシートの！
その人が店に来て、善逸から連絡が来たって…！』

「お、お、落ち着いてよぉ！
とりあえず入って！」


私の横にニュッと腕が伸びてきて、ドアをバタンと閉めてきた。
「ソファーに座って。」と言われたが断った。
この玄関先で話を聞きたいからだ。
部屋の中に入ったら、絆されてしまいそう。


『どんな連絡したの？』

「んんー、これ。」


善逸はスマホの画面を見せてきた。
それはLINEの画面で、

お兄さんが連絡先渡した子、俺の彼女なんですぅ。
かわいいでしょ?
あげませんよ!

と送信したようだった。


『…何この恥ずかしい内容！！』

「思ったまんま送ったんだよぉ。」


思わず頭を抱えて大きなため息をつく。
思うまではよくても、その後の行動が…。
考えるより行動派？？
それなら先に私に一言欲しかったし、ああ、もう…！！


ふわっ…と善逸の匂いがしたかと思うと、彼に抱きしめられていた。

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