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179.いっぱい… 〜無一郎side〜 ページ44

ムカつく、ムカつく。
本当に一緒にいるなんて思わなかった。
ムカつく、ムカ…___「無一郎っ。」



ハッと我に返って振り向くと、Aははぁはぁと肩で息をしていた。
Aのペースに合わせず、先々歩いた結果だ。



「手、痛い…。」

『っ…ごめん。』



Aの手を放すと、その部分が赤くなっている。
それを見て、胸が締めつけられた。



『痛かったよね、ごめん。』



もう一度手を取り、赤くなってる部分をさすった。
Aは「大丈夫。」と言って、悲しそうに微笑んだ。



『……何で東雲と一緒にいたの?』



グッと、握った手に力が入った。
後ろめたいことがあるのだろう。
でも、Aの行動が怪しいのは知ってたんだ。



『この駅の近くに住んでいる友達がさ、Aのことを見たってたまたまLINEくれたんだ。
この駅に来る理由なんて、ヘルプ以外ないのにね。
まさかと思って探したら、東雲といたなんてね。』



Aの顔が悲しげに曇り、俯いた。



「…好きだって言ってくれたのを、冗談だって言っちゃって…。
それで怒らせて…その…キスとかされて…。
だから、謝ろうと思って…。
私から連絡したの…。
ごめん…。
無一郎に迷惑かけたくなくて、自分で解決したくて…。」



ポツリポツリと紡ぎ出された言葉は、俺に対する謝罪の気持ちで溢れていた。
違う、違うよA。
俺に謝らないで。



俺はAに両腕を伸ばし、頬をむにゅっと挟んだ。
Aは呆気に取られ、目を丸くしている。



『バカ。
内緒で会ったのは嫌だけど…。
彼氏なんだから、いっぱい迷惑かけてよ。
いっぱい心配させてよ。
Aのこと守りたいんだから。』



あああ、めちゃくちゃキスしたい…!!
すごく不純だけど、したすぎる!!
でも、ダメダメダメ…。

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設定タグ:鬼滅の刃 , 時透無一郎 , ふろふき大根   
作品ジャンル:恋愛
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モフ猫 - ごーじょーっていうのは多分、強情を張っているっていう意味じゃないですか? (6月12日 17時) (レス) @page23 id: f4a3fdd8a7 (このIDを非表示/違反報告)
優衣 - うわー海斗最低ですね。無一郎頑張って守って❗ (2023年5月8日 10時) (レス) @page40 id: 95d1cd5894 (このIDを非表示/違反報告)
無一郎 - ごーじょーって何ですか? (2021年3月17日 16時) (レス) id: 2453d18e4c (このIDを非表示/違反報告)
むゆ(プロフ) - 朔夜さん» 私も食べた……笑 歯磨き粉って言ってる意味がわかった瞬間やった……。 (2020年8月10日 6時) (レス) id: 38565869ab (このIDを非表示/違反報告)
蝶夜月(プロフ) - 朔夜さん» お酒美味しいんですか……?なら私も飲んでみようかな← (2020年8月9日 20時) (レス) id: d2b0ff775b (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:朔夜 | 作成日時:2020年8月1日 20時

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