146.やきもち無一郎 ページ11
去っていくタクシーを見て思ったことが2つある。
1つは、お金。
もう1つは…___。
「何で東雲と一緒なの?
何でタクシーなの?
何で?」
無一郎だ。
2人きりになった瞬間に質問攻め。
でも、やましいことなんて1ミリもないので、堂々と答えた。
『駅で酔っ払っている海斗をたまたま見つけて介抱していたら、終電逃したの。
だからタクシーで帰ってきた。』
「じゃあ、何でそのことLINEしてくれなかったの?」
『無一郎に見られたくなかったの。
結局見られちゃったけど…。』
ムスッと拗ねた無一郎は、私の肩を抱いたまま歩き始めた。
拗ねているくせに、私の歩幅に合わせてくれている。
「別に向こうもAも悪くないんだけど…Aに介抱してもらった東雲に妬く。」
その言葉でご飯3杯いけます!!!(え?)
妬いている無一郎がかわいく見えて、思わずクスッと笑ってしまった。
『いつでも介抱してあげるけど?』
クスクス笑いながら冗談を言った。
すると、無一郎は目を三日月のように細め、空いている方の手で私の唇を撫でた。
「じゃあ、今すぐ介抱して。」
『え?』
私はやってしまったようだ。
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モフ猫 - ごーじょーっていうのは多分、強情を張っているっていう意味じゃないですか? (6月12日 17時) (レス) @page23 id: f4a3fdd8a7 (このIDを非表示/違反報告)
優衣 - うわー海斗最低ですね。無一郎頑張って守って❗ (5月8日 10時) (レス) @page40 id: 95d1cd5894 (このIDを非表示/違反報告)
無一郎 - ごーじょーって何ですか? (2021年3月17日 16時) (レス) id: 2453d18e4c (このIDを非表示/違反報告)
むゆ(プロフ) - 朔夜さん» 私も食べた……笑 歯磨き粉って言ってる意味がわかった瞬間やった……。 (2020年8月10日 6時) (レス) id: 38565869ab (このIDを非表示/違反報告)
蝶夜月(プロフ) - 朔夜さん» お酒美味しいんですか……?なら私も飲んでみようかな← (2020年8月9日 20時) (レス) id: d2b0ff775b (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:朔夜 | 作成日時:2020年8月1日 20時