114.キス ページ24
『送ってくれてありがとう。』
「いーえ、どういたしまして。」
下まででいいと言ったのに、私の部屋の前まで送ってくれた。
その優しさにきゅんとする。
「早くお風呂に入って、ゆっくり寝てね。」
そう言いながら、頭を何度も撫でてくれた。
外だから寒いはずなのに、体温がグーンと上がってぽかぽかする。
「じゃあ、また大学で。
おやすみ。」
私の頭から手を放し、くるりと背中を向けた無一郎の腕を思わず掴んだ。
彼は足を止め、体ごとこちらに向けた。
「なーに?
どうしたの?」
「Aが時透くんのことを好きならば、自然とできるよ。
でも、それはゆっくりでいいし、Aのペースでいいの。」
うん、カナヲの言う通りだ。
「A?」
掴んでいる無一郎の腕を支えとし、グッと背伸びをした。
そして………____
ちゅっ…
『お、おやすみ!』
無一郎に自らキスをした。
ふと我に返ると、恥ずかしさがぶわわぁっと襲いかかってきた。
だから、この場から逃げるように、彼に背中を向けようとした時だった。
「このままおやすみなんてできないでしょ。」
ドンッ…と、ドア横に無一郎の腕が伸びてきた。
はい、壁ドンです。
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優衣 - 無一郎の大好きにやられた♥️私も大好きだよ❗ (2023年5月8日 10時) (レス) @page5 id: 95d1cd5894 (このIDを非表示/違反報告)
ともりん - 朔夜さん» 突然すいません!今、95話目なんですが読んでる私の方がキャパオーバーです!助け下さい (2020年8月10日 7時) (レス) id: 954e71dea0 (このIDを非表示/違反報告)
雪名零(プロフ) - 花炭さん» 私も連れて行ってぇ!!! (2020年8月1日 21時) (レス) id: efe191c876 (このIDを非表示/違反報告)
雪名零(プロフ) - 朔夜さん» そうだね!もうしてたわ(笑) (2020年8月1日 21時) (レス) id: efe191c876 (このIDを非表示/違反報告)
朔夜(プロフ) - ユイさん» 楽しんでくれてうれちぃ(ぶちゅちゅ (2020年8月1日 20時) (レス) id: eb37705ec2 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:朔夜 | 作成日時:2020年7月22日 22時