63.堕ちていた ページ17
「お待たせー。」
無一郎は、トレーを持ってキッチンが出てきた。
トレーの上にはりんごとポカリ。
『ありがとう。』
「どういたしまして。」
ベッドのそばにある棚の上にトレーを置いてくれた。
自然とそちらに視線を向け、お皿の上に並べられたりんごを見た。
…全部、うさぎの形になっている。
無一郎は爪楊枝でりんごを刺し、「はい。」と言って渡してくれた。
それを受け取り、そのりんごを見つめた。
「どうしたの？」
食べずに見つめている私のことを、首を傾げて見てきた。
『いや、器用だなぁって思って…。』
すごく綺麗なうさぎだったので、何度もこの形に剥いてきたのだろう。
私より断トツ綺麗だ。
「Aのために練習したからね。」
無一郎はベッドの上で頬杖をつき、ふふんと自慢気に微笑んだ。
どういうことか分からず、頭の上に��？��をたくさん浮かべた。
その様子に気付いたのか、はぁっとため息をつかれてしまった。
「覚えてないかぁ…。
5年生の時、Aが休んだ日あったんだ。
連絡持って行ったついでに、りんごをうさぎの形に剥いてあげたらすごく喜んでくれたんだよ。
だから練習した。」
うるさい心臓が、もっとうるさくなった。
無一郎は些細なことでも覚えてくれている。
私が覚えていないことでもそうだ。
『ほんと、記憶力よすぎ…。』
「好きな子のことは、ちゃーんと覚えてるから。」
落ちていく夕日と共に、私も堕ちてしまった。
いや、
私、無一郎のことが好きだ______
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優衣 - 無一郎がかっこよくてずっと心臓がドキドキしっぱなしでした♥️ (2023年5月8日 10時) (
レス) id: 95d1cd5894 (このIDを非表示/違反報告)
朔夜(プロフ) - 竈門夜蝶さん» 仲間！！高いけど可愛いんよ！貢いでまう…。時計もかわいいやろー？＼(^o^)／ (2020年7月22日 22時) (レス) id: eb37705ec2 (このIDを非表示/違反報告)
朔夜(プロフ) - かすみんさん» もっと舞い上がらせるぜ！！ (2020年7月22日 22時) (レス) id: eb37705ec2 (このIDを非表示/違反報告)
朔夜(プロフ) - むいくん推しさん» やっとやで！お待たせしました！！続編がんばる（ちゅ (2020年7月22日 22時) (レス) id: eb37705ec2 (このIDを非表示/違反報告)
朔夜(プロフ) - マナフィさん» ありがとうございますぅ！！好き！！（ぶちゅ (2020年7月22日 22時) (レス) id: eb37705ec2 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：朔夜 | 作成日時：2020年7月12日 20時
