58.子供 ページ12
「うん、___き。」
「手強___やな。」
遠くの方から2つの声が聞こえる。
誰…？
「「あ。」」
その2つの声が重なり、はっきりと聞こえた。
バチッと目を開けると、真っ先に視界に入ってきたのは医務室の天井。
そして、無一郎の顔。
無一郎に頬を撫でられてすぐ、寝落ちしてしまったんだ。
小さい子か。
……え、松島くん？
「おはよう。」
私と目が合った松島くんは、ニコッと微笑んであいさつをしてきた。
今、朝じゃなくて夕方では…？
まぁ、それは置いておいて…。
隣にいる無一郎さんは何でムスッとしているの？
寝ている間に何かあった？
「倒れたって聞いてびっくりしたわ。
大丈夫なん？」
『あ…大丈夫です。』
無一郎と同じく、松島くんも私の様子を見に来てくれたのだろう。
2人も来てくれているのに、寝たままはアレなので体を起こした。
グラッ…
いきなり起きたせいか、ふらついてしまった。
ベッドから落ちそうになった私を支えてくれたのは…____
「急に起き上がるからやん。
無理せんと寝とかんな。」
『ご、ごめんなさい…！』
松島くんだった。
彼は私の背中に手を回し、もう片方の手で私の手を握ってくれていた。
手を握られたことにドキッとしたけど、何か違う。
え…何だろ…。
「もう、帰らんなあかんで自分。
送ったるわ。」
『え！？
いや…大丈夫ですよ。』
「俺が送るから。」
黙っていた無一郎がようやく口を開いた。
そして、ペイッと松島くんの手を払った。
いやいや、無表情で怖いんだけど…。
「もー、時透くん何すんねん。
子供やん。」
手を払われてしまった松島くんは、その手を腰に当て、ため息をついた。
「子供でも何でもいいよ。
俺が送りたいの。」
無一郎はシーツの上に置かれた私の手を握った。
ドキンッ…
……ほら、やっぱり何か違う。
無一郎と手を繋ぐど、心臓がもっと跳ねる。
「しゃあないなー。
今回は俺が折れたるわ。
Aちゃん、またLINEするわ。
お大事に。」
��今回は俺が折れたるわ��？
何の話をしているのだろう。
ドキドキとしたまま無一郎を見上げると、ニコッといつも通り微笑み、「帰ろ？」と言ってきた。
気になることが多すぎて、心臓がうるさいでございます。
59.繋いだままでいたい→←57.ライバル 〜無一郎side〜
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優衣 - 無一郎がかっこよくてずっと心臓がドキドキしっぱなしでした♥️ (5月8日 10時) (
レス) id: 95d1cd5894 (このIDを非表示/違反報告)
朔夜(プロフ) - 竈門夜蝶さん» 仲間！！高いけど可愛いんよ！貢いでまう…。時計もかわいいやろー？＼(^o^)／ (2020年7月22日 22時) (レス) id: eb37705ec2 (このIDを非表示/違反報告)
朔夜(プロフ) - かすみんさん» もっと舞い上がらせるぜ！！ (2020年7月22日 22時) (レス) id: eb37705ec2 (このIDを非表示/違反報告)
朔夜(プロフ) - むいくん推しさん» やっとやで！お待たせしました！！続編がんばる（ちゅ (2020年7月22日 22時) (レス) id: eb37705ec2 (このIDを非表示/違反報告)
朔夜(プロフ) - マナフィさん» ありがとうございますぅ！！好き！！（ぶちゅ (2020年7月22日 22時) (レス) id: eb37705ec2 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：朔夜 | 作成日時：2020年7月12日 20時
