88.トルマリン ページ42
水族館を出た頃はすっかり夜で、イルミネーション がキラキラしていて綺麗だった。
暗い中にいたせいで眩しくて、思わず目を細める。
「寒いねー。
大丈夫？」
慣れてしまった恋人つなぎ。
無一郎はそう言い、ギュッと手を握った。
ええ、もう、ポカポカでごさいます。
『うん、大丈夫。』
「よかった。」
無一郎はニコッと微笑んだ。
きゅうんっとしたけど、クリスマスの終わりが近付いてきている。
私の鞄の中には無一郎へのプレゼントが入っている。
ほら、早く渡さないと…！
プチパニックになっている私の隣で、無一郎はボディバッグの中に手を入れてゴソゴソとしている。
何気なく見ていると、出てきたのはリボンでラッピングされた小さな箱。
「はい、クリスマスプレゼント。」
無一郎はそれを、私の目の前に持ってきた。
『え？』と言ってそれを見つめていると、「受け取ってよ。」とクスッと笑った。
カナヲとの予想通り、やっぱり用意してくれていた。
分かっていても嬉しいものだ。
『いいの…？』
「うん、もちろん。」
無一郎は繋いでいる手を放し、「開けて。」と言ってきた。
両手で箱を丁寧に受け取り、丁寧にリボンを解く。
「気に入ってくれるといいんだけど。」
パカッと箱を開けると、ピンクトルマリンの小さなピアス。
シンプルだけど、キラキラとしていてかわいい。
しかも、トルマリンは10月の誕生石だ。
『嬉しい…。
ありがとう。』
建前じゃなくて、本当に嬉しい。
私の好みにドンピシャだし、何よりかわいい。
さすが、センスが良すぎる。
「気に入ってくれて、俺も嬉しい。」
箱の中に入った状態のままのピアスを嬉しそうに見つめている私を見て、無一郎も嬉しそうに微笑んだ。
「ますます俺のこと好きになった？」
『___っ…！
わ、私からもあるから…！』
しれっと聞いてきた無一郎への恥ずかしさを打ち消すため、カバンの中に入っているプレゼントに手を伸ばした。
やっと渡せるという安心さもあるから…まぁ、いいだろう。
89.早く言ってよ→←87.かわいいは罪 〜無一郎side〜
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優衣 - 無一郎がかっこよくてずっと心臓がドキドキしっぱなしでした♥️ (5月8日 10時) (
レス) id: 95d1cd5894 (このIDを非表示/違反報告)
朔夜(プロフ) - 竈門夜蝶さん» 仲間！！高いけど可愛いんよ！貢いでまう…。時計もかわいいやろー？＼(^o^)／ (2020年7月22日 22時) (レス) id: eb37705ec2 (このIDを非表示/違反報告)
朔夜(プロフ) - かすみんさん» もっと舞い上がらせるぜ！！ (2020年7月22日 22時) (レス) id: eb37705ec2 (このIDを非表示/違反報告)
朔夜(プロフ) - むいくん推しさん» やっとやで！お待たせしました！！続編がんばる（ちゅ (2020年7月22日 22時) (レス) id: eb37705ec2 (このIDを非表示/違反報告)
朔夜(プロフ) - マナフィさん» ありがとうございますぅ！！好き！！（ぶちゅ (2020年7月22日 22時) (レス) id: eb37705ec2 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：朔夜 | 作成日時：2020年7月12日 20時
