72.モヤモヤモヤ ページ26
「あ。」
『うぇっ…!』
次の授業はサボらずに行こうとした時、曲がり角で無一郎とバッタリ。
びっくりしたので変な声が出てしまい、クスクスと笑われてしまった。
近付くのが危険と判断した日に限って出会ってしまう。
神様はひどいよ…。
「さっきの授業のノート、コピーする?」
無一郎は鞄からノートをサッと取り出した。
コピーはしたいけど、したいけど、したいけど…。
『カナヲのをコピーさせてもらう。
ありがとう。』
そう言って無一郎の隣を通り過ぎようとした時、踏切の棒のように、彼の腕が目の前に伸びてきた。
通せんぼされたことに驚き、目を丸くして彼のことを見上げた。
「俺のコピーして?」
無一郎さん、笑顔が怖いです。
私に残された選択肢は、大人しくコピーさせてもらうか、逃げるか。
でも、逃げたら目立って嫌だし、ここはもう折れるしかない。
『コピーさせてもらいます…。』
すると、無一郎は満足そうに微笑み、「行こ。」と手を握ってきた。
あー、もー、ほんとにこの人は…。
____________
ウィーン…
コピー機から視線を外に移すと、無一郎がスマホを触りながら待ってくれている。
悔しいけど、絵になるんだよなぁ…。
女遊びは激しかったけど、あんなかっこいい人が私のことを好きだなんてね…。
私も好きだけど……って、何を考えているんだ私は!!
……でも、好きになっちゃったものは仕方がない。
コピー機から出できた紙とノートを取り、顔を上げた。
視線を外した一瞬の間に、無一郎は女の子たちに囲まれている。
当然、何を話しているのか分からないけど、みんな笑顔で楽しそう。
モヤモヤモヤ…
前までならこんな気持ち持たなかったのに、好きになったら余計な気持ちも増えた。
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優衣 - 無一郎がかっこよくてずっと心臓がドキドキしっぱなしでした♥️ (5月8日 10時) (レス) id: 95d1cd5894 (このIDを非表示/違反報告)
朔夜(プロフ) - 竈門夜蝶さん» 仲間!!高いけど可愛いんよ!貢いでまう…。時計もかわいいやろー?\(^o^)/ (2020年7月22日 22時) (レス) id: eb37705ec2 (このIDを非表示/違反報告)
朔夜(プロフ) - かすみんさん» もっと舞い上がらせるぜ!! (2020年7月22日 22時) (レス) id: eb37705ec2 (このIDを非表示/違反報告)
朔夜(プロフ) - むいくん推しさん» やっとやで!お待たせしました!!続編がんばる(ちゅ (2020年7月22日 22時) (レス) id: eb37705ec2 (このIDを非表示/違反報告)
朔夜(プロフ) - マナフィさん» ありがとうございますぅ!!好き!!(ぶちゅ (2020年7月22日 22時) (レス) id: eb37705ec2 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:朔夜 | 作成日時:2020年7月12日 20時