4.ストライク ページ5
ズズズズ…!
え、ラーメンをすすっている?
違います。
紙パックのジュースを飲んでいる音です。
ベコッと凹むぐらいの勢いです。
「シャンプー変えた?
いい匂い。」
「無一郎くんさすがー!
そう、アプリコットなの!」
視線の先には女の子たちに囲まれた無一郎。
その様子をジトッとした目つきで見ていた。
「相変わらずすごいね…。」
私の隣で呟いたのは栗花落カナヲ。
私の大好きな友達だ。
そして、かわいい、かわいすぎる。
男の子だったら絶対に好きになっている。
『ほんっと、だらしない。』
私に野球選手並みのコントロールがあったら、この紙パックを無一郎に投げつけていただろう。
ストライクを取ってやる。
「何か怒ってる?」
『そう!
そうなの!
昨日ね…__』
カナヲに、無一郎から女として見てもらえてなかったことを伝えた。
別に見てほしいってわけじゃないけど、さすがにあれだけ広いストライクゾーンにかすってもないのは、ひとりの女として自信をなくす。
「それって、幼なじみだからじゃない?
近くにいすぎて…ってありそう。」
『そうかもしれないけど、自信が…。』
そう言ってうなだれている私に、カナヲは優しく声をかけてくれた。
「元気出して。
ほら、もうすぐ誕生日でしょ?
たくさん祝うから。」
カナヲは女神様なのだろうか。
後光が差して見えるよ…。
『ありがとうカナヲ…好きぃ…。』
「もう、Aったら。」
897人がお気に入り
感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
優衣 - 無一郎の「俺の奥さん」にやられた❗もうかっこよすぎるよ♥️ (5月8日 9時) (レス) id: 95d1cd5894 (このIDを非表示/違反報告)
霞桜 - 無一郎推しです 最高ですね何回も読んでますお気に入りの1つです(*´꒳`*) (2022年5月4日 11時) (レス) @page47 id: f3badad1aa (このIDを非表示/違反報告)
かすたーど - プリ小説始めましたか?作者名「あめ」さんで『プレイボーイ』まで書いてますか?パクリかもしれないと思い報告させていただきました。同一人物だったらすみません… (2021年6月12日 21時) (レス) id: a8aae533dd (このIDを非表示/違反報告)
もろん - すっごくオモシロい!天才だ〜応援しています!! (2021年6月8日 6時) (レス) id: 2c8540451a (このIDを非表示/違反報告)
朔夜(プロフ) - わたぬきくん。さん» 何回でも周回してぇえぇ!笑 (2020年8月22日 0時) (レス) id: eb37705ec2 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名:朔夜 | 作成日時:2020年7月4日 19時