174.わがまま ページ38
��授業が終わったら、 A棟のラウンジに来てくれ。��
炭治郎からこのLINEが来たということは、まだ彼にバレンタインを渡せてないということだ。
だって、だって…タイミングが…！
授業が終わり、急いでラウンジに行くと、腕も足も組み、ムスッとふくれている炭治郎がいた。
うう…。
『お待たせ。』
「待ってないから大丈夫だ。」
ニコッと微笑んでくれたが、��どうしよう。��と不安に思いながら炭治郎の正面に座った。
そこで気付いたのだが、紙袋いっぱいのチョコが一切ない。
あれだけ私にあげていいか聞かれたのだから、たくさんあるはずなのに。
どこかに置いてあるのだろう…。
『チョコは…？』
「え？」
『もらったよね？』
「どうした？」
俯いてもじもじしている私に、炭治郎は心配そうに声をかけてくれた。
『今更なんだけどね…他の人からチョコもらってほしくなかったなぁ…なんて。
って…もう遅いよね。』
苦笑いを浮かべて炭治郎を見ると、彼は口をポカンと開けて私を見ていた。
首を傾げると、次はその間口を手で押さえ、顔を赤くしていた。
「それ…わがまま言ってくれてるのか？」
『へ！？
あ…そうなるよね。』
「っ…かわいすぎるだろ。」
炭治郎は腕を伸ばし、机の上に置かれた私の手を握った。
握ったかと思うと放し、指の腹で手の甲などを撫で始めた。
「俺、他の子から一切もらってないぞ。
A以外はもらわないって決めていたからな。
かわいいわがままだなぁ。」
『恥ずかしいから…。』
何ということでしょう。
私のわがままを言う前に、わがままを叶えてくれていた。
つまり、言ってしまったことが恥ずかしい。
「でも、善逸に先にあげたのは拗ねる。」
『我妻さんに聞いたんですか？』
「ああ、それはもう嬉しそうにな。」
拗ねている炭治郎…かわいい。
って、そうじゃなくて…！
『はい。』
もう片方の手で、机の上に淡い水色の箱を置いた。
『遅れてごめんね。
渡すタイミングが見つからなくて…。』
炭治郎の目がキラッと輝き、拗ねている表情が一転して、嬉しそうな表情に変わった。
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ともりん - ここでも言わせてください！！とーんーでもねー炭治郎だ！！！(((すいません (2020年8月7日 22時) (
レス) id: 66f9aed7aa (このIDを非表示/違反報告)
鬼滅の刃大好き - 続編もとってもおもしろかったです！あぁ、現実にいてほしいっっ！(笑)これからも頑張って下さい！ (2020年7月3日 23時) (レス) id: 7db63c5bfe (このIDを非表示/違反報告)
莉子(プロフ) - 続編読みました！面白かったです。これからもファイトです!! (2020年6月3日 20時) (レス) id: 1d8abed5fa (このIDを非表示/違反報告)
朔夜(プロフ) - 竈門夜蝶さん» 熱いキスやで（ぶっちゅうううう (2020年6月3日 20時) (レス) id: eb37705ec2 (このIDを非表示/違反報告)
朔夜(プロフ) - 如月 哀華さん» いええええええええいいいいいい！！！ (2020年6月3日 20時) (レス) id: eb37705ec2 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：朔夜 | 作成日時：2020年5月29日 21時
