検索窓
今日:14 hit、昨日:24 hit、合計:392,461 hit

157.私の意地 ページ21

クリスマスの日から悲しかったり、悩んだり、毎日ずっと苦しかったのに…。



「はい、ココア。」
『あり…がと。』



炭治郎がすごく優しい。
いや、元々優しいんだけど…。
久しぶりでそう感じてしまうのだろうか。



「こっちおいで。」



ソファーに先に座った炭治郎は、自分の隣をぽんぽんとした。
でも、私は隣に座らずに、床に座ってソファーを背もたれにした。



久しぶりに炭治郎を近くに感じられて、嬉しくてはしゃぎたい…。
でも、今は多分、私のご機嫌とりでやっているところもあって、それにまんまと喜んじゃうのって負けな気がする。
何の勝負かは知らないけど、これは私の意地だ。



「…ココア、熱くないか?」
『ううん、大丈夫だよ。』
「そうか。」



そんな優しい目で見ないで。
たったそれだけで嬉しくなっちゃうから。



「A、隣に座って。」
『え…。』
「お願い。」



きゅう…と心臓が鳴った。
炭治郎のことが愛おしい。
私は机の上にマグカップを置き、炭治郎の隣に座った。
すると、彼は私の頬を両手で優しく包み込んだ。



「言いたいことがあるなら言ってくれないか。
俺は超能力が使えないから、全部察することはできない。
謝っても、俺なりに優しくしても…世界で一番好きだって言っても…。
ごめん、分からないんだ。」



そう言って、少し気まずそうに眉をひそめた炭治郎が愛おしくてたまらない。
私は彼の頬にそっと触れた。



『私も…世界で一番炭治郎が好きだよ。
意地張っちゃってごめん。
だって、炭治郎が近くにいるだけで嬉しくなるなんて、ずるいよ。』



炭治郎は喜びを噛みしめている表情が分かりやすく出ていて、下唇を噛みしめていた。



「___っ…キスするぞ。」
『え…んっ…。』



宣言してすぐ、炭治郎はチュッと優しく触れるキスをした。
ほわっと気持ち良くて、溶けてしまいそうだった。

158.雪の結晶→←156.誘導尋問



目次へ作品を作る感想を書く
他の作品を探す

おもしろ度を投票
( ← 頑張って!面白い!→ )

点数: 9.9/10 (354 票)

この小説をお気に入り追加 (しおり) 登録すれば後で更新された順に見れます
872人がお気に入り
設定タグ:鬼滅の刃 , 竈門炭治郎 , とんでもねぇ   
作品ジャンル:その他
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告

感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)

ニックネーム: 感想:  ログイン

ともりん - ここでも言わせてください!!とーんーでもねー炭治郎だ!!!(((すいません (2020年8月7日 22時) (レス) id: 66f9aed7aa (このIDを非表示/違反報告)
鬼滅の刃大好き - 続編もとってもおもしろかったです!あぁ、現実にいてほしいっっ!(笑)これからも頑張って下さい! (2020年7月3日 23時) (レス) id: 7db63c5bfe (このIDを非表示/違反報告)
莉子(プロフ) - 続編読みました!面白かったです。これからもファイトです!! (2020年6月3日 20時) (レス) id: 1d8abed5fa (このIDを非表示/違反報告)
朔夜(プロフ) - 竈門夜蝶さん» 熱いキスやで(ぶっちゅうううう (2020年6月3日 20時) (レス) id: eb37705ec2 (このIDを非表示/違反報告)
朔夜(プロフ) - 如月 哀華さん» いええええええええいいいいいい!!! (2020年6月3日 20時) (レス) id: eb37705ec2 (このIDを非表示/違反報告)

作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ

作者名:朔夜 | 作成日時:2020年5月29日 21時

パスワード: (注) 他の人が作った物への荒らし行為は犯罪です。
発覚した場合、即刻通報します。