139.名前も見たくない ページ2
天元に連れられた先は、チェーンのカフェだった。
中に入るとほわっと暖かくて、冷え切った体の芯にはありがたかった。
「何飲む？」
『えっ…カフェモカ。』
「分かった。
席取っといて。」
お金を払おうとした私を制止し、「席。」と一言だけ言った。
私はお礼を言い、近くの窓側の席に座った。
外を見ると、やっぱりカップルで溢れている。
まさか、このイルミネーションを天元と見るなんて。
炭治郎は今、何をしているのだろうか。
ゴソゴソとスマホを取り出して画面を見た。
炭治郎からの着信とLINEが数件。
表示された彼の名前を見るだけで、心臓がキュッと鳴る。
もう、今日は名前も見たくない。
スマホの電源を落とし、鞄の中に戻した。
しばらくすると、天元がドリンクを2つ持って来てくれた。
「ほい。」と言って目の前にカフェモカを置いてくれた。
おいしそうなコーヒーの香りと甘い香りが合わさっている。
『ありがと…。』
「どうしたしまして。」
天元は私の隣に座り、彼が頼んだホットコーヒーを一口飲んだ。
『…ありがとね。
天元が来てくれなかったら、私…。』
そこまで言って言葉に詰まる。
これ以上言葉にすると泣いてしまいそうだからだ。
「いいって。
気にすんな。」
ぽんっと、大きな手を私の頭に置いた。
このわずかな重みが心地良い。
「嫌なら答えなくていいんだけどよ…。
��陽菜さん��って、竈門くんの元カノか？」
天元は悪くない。
彼の純粋な疑問だ。
だから、ここで泣くのは御法度だ。
「あ…悪い…。」
『大丈夫、大丈夫だから…。』
やっぱり泣いてしまう私。
鞄からタオルを取り出し、涙を隠すようにタオルで顔を覆う。
天元は私が落ち着くまで、頭をぽんぽんしたり、二の腕辺りをさすってくれたりした。
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ともりん - ここでも言わせてください！！とーんーでもねー炭治郎だ！！！(((すいません (2020年8月7日 22時) (
レス) id: 66f9aed7aa (このIDを非表示/違反報告)
鬼滅の刃大好き - 続編もとってもおもしろかったです！あぁ、現実にいてほしいっっ！(笑)これからも頑張って下さい！ (2020年7月3日 23時) (レス) id: 7db63c5bfe (このIDを非表示/違反報告)
莉子(プロフ) - 続編読みました！面白かったです。これからもファイトです!! (2020年6月3日 20時) (レス) id: 1d8abed5fa (このIDを非表示/違反報告)
朔夜(プロフ) - 竈門夜蝶さん» 熱いキスやで（ぶっちゅうううう (2020年6月3日 20時) (レス) id: eb37705ec2 (このIDを非表示/違反報告)
朔夜(プロフ) - 如月 哀華さん» いええええええええいいいいいい！！！ (2020年6月3日 20時) (レス) id: eb37705ec2 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：朔夜 | 作成日時：2020年5月29日 21時
