世話焼きは世話を焼かれる ページ13
少女がぱちりと目を覚ますと、そこは見知らぬ天井だった。シミの付いた木製の天井は年季を感じさせる。
むくりと起き上がると自分の額から何かが落下した。もうすっかりぬるくなってしまったソレは自身の頭を冷やす為に置いてあったのだろうか。と少女はぼんやり考える。
少女が辺りを見回せば何冊にも重ねられた本や資料、ペンや半裸の女が表紙にされた雑誌など、様々なものが散乱していた。
少女は掃き溜めのような寝床か、完璧な設備の整った寝床の0か100の寝床しか経験してこなかった。故に生活感溢れるこの部屋は妙に落ち着かない
出よう。そう思ってベッドを降りた矢先、ガチャリと扉が開く。
「……はぁ」
「なんだそのあからさまなため息！！」
「いや、別に」
扉から出てきたのは予想通りの人物で、少女は何とも言えない気持ちになった。
ヤクザの様な風貌の癖してとんだお節介野郎。
十中八九ここはこいつの部屋だ。そして私はこいつに運ばれてきたのだろう。
「お世話になりました」
「まてまてまて！」
襟元を引っ張られた少女は、反射的に「ぐえっ」と声を上げた
「ちょ、病人に何すんだよ！」
「病人なら大人しく寝てろ！！」
そう言われベッドに逆戻りした少女は不貞腐れたような顔をした
「……ぺド野郎」
「聞こえてるぞ。残念だが、俺が好きなのはもっと身体に凹凸のあるグラマラスなお姉さんだ。」
「私もいずれそうなる」
「何年先の話だそりゃ。」
そう遠くない話だ。きっと。 少女はそう自分に言い聞かせた。
あれから何時間か経った。男が寝たりしてから出ていこう、そう少女は思っていたがなかなか寝る様子を見せない男。
こ難しそうな本を片手に頭を捻るその姿は苦学生のように見えた。実際そうなのだろう。と少女は推測する
床に散らばる医学書、恐らく病名か何かであろう異国語の羅列。
(医者志望か………)
「っ！ やべえ もうこんな時間か！！おい！お前隠れろ！！」
「え」
突然の焦りように戸惑う少女。隠れろ、一体何が来るというのだろうか。
そう思った矢先、扉の奥で殴る様なノック音。薄い扉は今にも壊れそうだった。
「おい！！パラディナイト！！金出せやオラ！！いつまでも滞納してんじゃねえぞ！」
扉の奥で男の野太い声がした。
(こいつ………)
(借金持ちかよ！！！)
少女は心底目の前の男に呆れ果てた
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かぴばら2(プロフ) - キースさん» 結構量あるのに…！！ありがとうございます！これからもご期待に添えられるように精進します！！ (2020年12月27日 0時) (
レス) id: a02d4950c9 (このIDを非表示/違反報告)
キース - あえてこちらにコメントさせて貰いました！かぴばらさんが更新されているところまで読ませていただきました！とっってもタイプです！ずっと応援してます！頑張れ！(￣▽￣)ゞ (2020年12月25日 23時) (レス) id: 7e1a44873b (このIDを非表示/違反報告)
かぴばら2(プロフ) - キースさん» キャラも世界観も話の内容もめちゃくちゃ良いですよね！！あの作品は人生のバイブルです…。応援ありがとうございます！これからも更新頑張ります！ (2020年12月25日 22時) (レス) id: a02d4950c9 (このIDを非表示/違反報告)
キース - 気付いて下さった......!実は私も大好きな漫画なんですよ( ﾉ^ω^)ﾉ応援してますよ~!! (2020年12月24日 18時) (レス) id: 7e1a44873b (このIDを非表示/違反報告)
かぴばら2(プロフ) - キースさん» コメント今気付きました！遅れて申し訳ないです！ば、バレてしまいましたね…！私の人生にモロ影響与えた漫画なので使わせてぇなと思ったのが3年前です…。ぶっちゃけまずいと思った時には後に引けなくなってしまいました…ﾄﾎﾎ (2020年12月23日 19時) (レス) id: a02d4950c9 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：かぴばら x他1人 | 作成日時：2018年5月5日 0時
