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カモメの声、ほのかに香る潮の香り
本来心地の良いはずのそよ風が、全身に針のように突き刺さる
そっと目を開けると失明しそうな程の赤い光が差し込んできた
(夕、暮れ……？)
「あ！！！」
「！！？」
突如響く大きな声に、少女は体を揺らした
その直後、全身に電撃のような痛みが走る
「目が覚めたんだね！」
「…あんまり、大きい声出さないで…」
「あ！！ はっ …ご、ごめん」
声を指摘された少年は両手で口を抑える。
「ケガは？大丈夫？」
「…あんまり」
「そうだよね、でも良かったぁ。ちゃんと生きてた！」
気が緩んだのか、少年の声は再び大きくなる。
(喋るなって方が無理かな……)
少女は少し呆れたように少年を見た。
(……ちゃんと生きてた、か。ホント、なんで生きてんだろ。不死身かよ)
走馬灯のような物が見えて、少女なりの懺悔も誰にも届かない遺言も残した。
その結果がこれだ
(誰にもバレてないだろうけど、なんか恥ずかしいな……)
「まだ痛いかもしれないけど我慢しててね！今ミトさんがお医者さんに薬貰いに行ってるから！」
「ミト…？ああ、ありがと」
「ううん、 大丈夫！ それよりビックリしたよ。まさか崖下に俺くらいの子供が転がってるなんて！！見ない顔だから他の所から来た人でしょ？あそこ危ないから遊んじゃダメだよ。」
「いや、遊んでた訳じゃ無くて…乗ってた船が沈んじゃって、それで流れ着いたのかな。」
「そうだったんだ…一昨日まで凄い嵐だったもんね。」
(一昨日、か。そんなに経ってないんだな)
「ねえ、君の名前はなに？」
「え」
「俺、俺くらいの子供に会ったことないんだ。…だから、君と友達になりたくて！」
ぱっと花が咲くような笑顔を見せる少年。そんな少年の様子を少女は眩しそうに見た。
(初めて会うタイプだな…ここまでコロコロ表情変わる人)
(…少し、苦手かも。)
「俺はゴン！10才！！くじら島でずっと暮らしてる！！」
『さあ君の名前は？』と言うような顔をずいと近づける少年に、少女は少したじろぐ
「………と、歳は9。色んな所を転々としてきた。
名前は、
A」
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かぴばら2(プロフ) - キースさん» 結構量あるのに…！！ありがとうございます！これからもご期待に添えられるように精進します！！ (2020年12月27日 0時) (
レス) id: a02d4950c9 (このIDを非表示/違反報告)
キース - あえてこちらにコメントさせて貰いました！かぴばらさんが更新されているところまで読ませていただきました！とっってもタイプです！ずっと応援してます！頑張れ！(￣▽￣)ゞ (2020年12月25日 23時) (レス) id: 7e1a44873b (このIDを非表示/違反報告)
かぴばら2(プロフ) - キースさん» キャラも世界観も話の内容もめちゃくちゃ良いですよね！！あの作品は人生のバイブルです…。応援ありがとうございます！これからも更新頑張ります！ (2020年12月25日 22時) (レス) id: a02d4950c9 (このIDを非表示/違反報告)
キース - 気付いて下さった......!実は私も大好きな漫画なんですよ( ﾉ^ω^)ﾉ応援してますよ~!! (2020年12月24日 18時) (レス) id: 7e1a44873b (このIDを非表示/違反報告)
かぴばら2(プロフ) - キースさん» コメント今気付きました！遅れて申し訳ないです！ば、バレてしまいましたね…！私の人生にモロ影響与えた漫画なので使わせてぇなと思ったのが3年前です…。ぶっちゃけまずいと思った時には後に引けなくなってしまいました…ﾄﾎﾎ (2020年12月23日 19時) (レス) id: a02d4950c9 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：かぴばら x他1人 | 作成日時：2018年5月5日 0時
