儚 。２ 【 短編集 】

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『 えぇ？！2人付き合ってんの？！？！』

山「 大ちゃん声でかいわ！！！」

『 あ、ごめん、！！』





事実を聞いた大貴が叫ぶと涼介が止めに入って
慌てて口を抑える隣の大貴 。







伊「 引かれるの嫌で黙ってたんだよ 、
… 今の関係崩れるの嫌だったから 」


いつもへらへらしがちな伊野ちゃんが
顔を歪めながら呟く








「 … 僕は反対しないよ 」

『 侑李… 』

「 涼介と伊野ちゃん 、お似合いじゃない？
でしょ？大貴 。」

『 そうだな 。
確かにびっくりはしたけど嫌だとは思わねぇもん。
俺も応援する 』









山「知念 … 大ちゃん … 」









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「 その代わり僕の目の前で
イチャイチャしすぎないでよ？…辛いから 」




最後の言葉も涼介は分かってしまった様で


山「 ん、分かってるよ 」

そう言って頭をポンポンしてきた









『 … 』

伊「＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿。」

『 うるせぇ伊野ちゃんっ、！』

伊「 あはは大ちゃんがそんな顔するからでしょ〜 笑 」



伊野ちゃんが何かを囁くと取り乱す大貴
何 、話してるんだろ









山「けいー こっちおいで 」


僕の心を読んでか伊野ちゃんを自分の方に寄せる涼介

… そんなとこ 、嫌いじゃないよ





2人が下の名前で呼び合っているのを
新鮮 、なんて思いながらボーッと眺めていると






耳元で囁かれた 。









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『 あの2人 、まだまだだね
俺らの方が先に下の名前で呼び合ってるもんね？』



そう言って ひひ 、ってはにかむ大貴 。









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まるで 、太陽の様に眩しい彼に

思わず「 好き 、」と口走ってしまった僕は

人生で一番赤いかもしれない 。


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