儚 。２ 【 短編集 】

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金色で折られた船は今までの成果で
パッと見た感じ変な折り目無く綺麗に折られていて 。



「 この船 、いつもより綺麗 」

気づけばそんなことを口走っていて


いつもは素直じゃない僕の口が
大貴の前だけはいつも素直で僕自身も戸惑う 。






『 だろだろ 〜 ！！』


そんな僕の気持ちなんて知らずに
褒められてドヤ顔しながら ふふん 、なんて言って
胸を張る大貴



そして愛おしそうにその金の船を見ながらこう言った






『 今日金色にしたのは
１つ分かったことがあるからなんだよ！！




それは 、この船が好きだった子と
知念が何処となく似てる気がするって分かった事 』









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ねぇこれって もう言っちゃっていいの？

大貴の記憶戻りつつあるんだよね 、？




当たり前だよ 。それ僕だもんって

ずっとあの時みたいに仲良くなりたいと思ってるって

大貴の事 片時も忘れた事ないよって








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… 今も変わらず 、好きだよ って 。









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『 知念 、どうしたの？どこか痛い ？
苦しそうな顔してる 、』



伝えたくても伝えられない臆病な僕の表情は
相当苦しそうに見えたんだろう








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少し俯いて前髪で目を隠す僕の肩に
大貴が ポン 、と手を置き
心配する色の瞳で僕の顔を覗き込んできた時





僕の中で張り詰めていた糸が 、
とうとう緩んでしまった 。

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