桃太郎ーEpisode.0ー鬼編 (ページ1)

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第1話画竜点睛ページ1

「…いやー、まさか
龍之介んとこの
船だったとはー。」
「the･豪華客船だな」
「…船のトイレって、海に流してんの
かな…。」
「………」
「安心して下さい。真空パックに詰めて、
きちんと陸地で捨てます。」
「宇宙船と同レベル!!」
「やべぇ、鬼瓦グループ…」

「さぁ、もうすぐ着きます。」
「…鬼瓦…カナザー……あ！」
「オニガシマリゾートだ！」
「はい。そうです。」
「何？オニガシマリゾートって。」
「知らねーの？
観光，ビーチ，遊園地、
あらゆる娯楽が詰まった夢の国だ」

現代日本で言う所の、
千葉ネズミーランドである。

「それにしても早くね？」
「確かに、ツノミからカナザーまで
10キロあるはずなのに、5分程度で
着くなんてありえない。」
「この船は鬼瓦の技術を結集して
作ったジェット船です。」
「にしては静かだな。ホントか？」
「エンジンも、負担の少ない、
鬼瓦製エンジンです。」

がたん

「さぁ、着きました。｣
てくてくてく…
「鬼は科学技術が発展してるんだな。」
「近未来チック〜！」
「島そのものが機械か何かみたいだな」
「22世紀よりカッコイイな」
「るっせー！22世紀なめんなー！」
「お前がうるさいよ」
「こんな殺風景な場所より、
二十二世紀のトーキョーの方がいい！」
「ココはバックヤード、
要はあまりの部分です。」
「あまりって…どんだけ広いんだよ…。」
「まぁ、ここには誰も
来たりしないので、
ここへ上陸したのです。」
「よーし、鬼はどこだー？
力ずくでぶっ飛ばしてやるー！」
「力ずくでは無い『ぶっ飛ばす』を
見てみたいですね。」
「お！とうとう龍之介がツッコんだ！」

また、くだらない旅が始まります。