第9話 画蛇添足 ページ9
「うん。」
「確かに網って言われたら網だな。」
「どーでもいーけど。」
「…さてと、これからどーするよ。」
「もうちょっと向こうに町の
中心部があるよ。」
「そこならまだ鬼もいっぱい
いそーだな。」
「ここからはそう遠くないよ。」
「そうと決まればレッツゴー！」
「…キールもいればもっと楽しいのにな…」
「…おーい、キールー！見てんだろー！
もーいーかげん出てこーい！」
「それ、ホントにいなかったら
すごい虚しくて恥ずかしいやつじゃん。」
「…あー、拷問器具とか落ちてねーかなー。」
「バーカ、落ちてるわけねーだろ！」
「本気にしてんじゃねーよ!!」
「…それはさておき、」
「わーい、海だー！」
「うぇーい！」
「青い空！」
「ドス黒い。」
「きらめく太陽！」
「見えてない。」
「綺麗な砂浜！」
「とても綺麗とは言えない」
「あーもう！何なんだよ！」
「何なんだよって、ビーチだよ！」
「これがビーチだ?!
ふざけるんじゃねーよ！」
「ふざけてないよ！洗脳された鬼達の
せいだよ！」
「あー、今 鬼を侮辱したなー！
鬼の王子のクセに。」
「海の藻屑にしてやろうか…。」
「落ち着け、落ち着くんだ、龍之介!」
「鬼の王子でしょ？」
「…ぐぐ…!!」
「耐えろ龍之介!!」
「Ogre prince？」
「リミッター解除！」
きゅいぃぃぃん…！
「死ね!!」
「………」
「…チッ、バッテリー切れか…。」
「龍之介のキャラ変わってない？」
「ちなみに、ogre は鬼という意味で、
princeは王子という意味だな。」
「わー、ちえあきかっこいー。」
「そんぐらいは誰でも分かるけどな」
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作者名：くらっしゃー原 | 作者ホームページ：http://uranai.nosv.org/u.php/hp/875a532b441/
作成日時：2019年4月19日 23時
