第12話 大味必淡 ページ12
てくてくてく…
「いやー、お腹空いた。」
「前に食べたのいつだっけ？」
「三日前くらいだよ」
「十二話前くらいだな」
「うるさい！」
「それにしても、でっかい魔法って
疲れるんだなー。」
「重力とか、世界を変えちゃうレベルの
魔法って魔力けっこー使うんだよー。｣
「へー、どーでもいー。」
「だから腹も減るって事だよ。」
「人間って、3日も食べなくて
だいじょーぶなのか？」
「現にだいじょーぶじゃん。」
「(死の72時間って言葉、なんだっけ…)」
「あ、そーだった！」
「なんだ、桃太郎。」
「たしかポーチに…」
「あった！」
「何だソレ。」
「ももだんご。」
「きびだんごだろ？」
「あ、ちなみに、ドラ○もん大長編、
『のび犬の恐竜』で、プテラノドンに
捕まりそうになった時に慌てて、
〈ド、ドラ○もん、あれ！
あれを出して！〉
〈なんだなんだなんだ。〉
〈『きび太郎印の…』〉
〈そ、そうか！『桃だんご』〉
というお茶目なセリフがあったんだ。｣
「よくそんなの知ってるな…。」
「だいじょーぶか？このきびだんご。」
「ババァが作り方を教えてくれて、
おやつに作って持ってきたんだ。」
「桃太郎さん、料理出来るんだね。」
「いっただっきまーす！」
ぱくっ
「ん…何か変な味…。」
「腐ってんじゃねーの？」
「でも、何かお腹がすごい満たされる感じ」
「よっぽど腹減ってたんだな。｣
「なんか、すごい元気になったー！」
「それはよかった。」
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作者名：くらっしゃー原 | 作者ホームページ：http://uranai.nosv.org/u.php/hp/875a532b441/
作成日時：2019年4月19日 23時
